喫煙所での会話以降、お父さん方と話す機会も増えて、朝からネットの用意、整備、準備、時々喫煙所、昼食、練習中のヤジと忙しく?なりました。もともとコミュニケーションは嫌いではないので少しは馴染めたような気がします。

アップ、キャッチボール、バッティング、ノック……懐かしいなぁーとか思いながらたまに転がって来るボール⚾を拾いながら。

いつの間にか週末を空けられるように平日に仕事を寄せて、今まで以上に忙しく仕事もして。
当時の従業員、イヤやったやろなぁーって今になって思います。

お父さん方とワイワイ話しながらコーヒー飲んでいるときのことです。

ノックを見ていて、あーでもないこーでもないしているときに一人の選手の体にボールが当たりました。

あっ!って思いました。
泣きそうな選手。
今までキャッキャしていたお母さん方がサッと氷を用意して二人走りました。
お父さん方は何事もなかったように談笑が再開しました。
すぐにお母さん方がもとの空気感に戻りました。
走っていった二人のお母さんがすぐに戻ってきました。
手には持って行ったアイシングがありました。

そして、選手はギリギリ泣かずにグランドに立っていました。

一つ上の学年のお父さんが、あれ、うちの子やねん。と言いました。

何事もなかったようにノックがその選手から始まりました。

一瞬の出来事でした。

自分の子だと言ったお父さんに話しかけられました。

キツいノックを受けていてボールが当たったらそりゃ心配するけど、この学年くらいで受けるノックは十分にボールを見る時間がある。
指導者も考慮して打っている。
んー、要するに自分の順番じゃ無いときに集中が切れてしまうことは子供やからしゃーないけど、自分の番でのエラーはその子の準備不足やったりするやん?エラーせなわからんやん?ボールへの入り方とか前を均しておくとか…ボールが来る前に出来る「準備」を怠った結果やもんなあー笑
大事な試合でやらかさんようにするには必要なことやろ?

って話していました。

!!キャッチボールが出来る?くらいの子供にボールへの入り方かぁ!どうやって?もし息子に聞かれたらどう答えよう?
そもそもそんなこと指導してもらったっけなあー?

あー、あったなぁー
腰を落として、グローブは立てて、ボールの正面で。

俺も息子にそんな風に教えればいいんかなぁ?

そんなことを考えていました。

その日の終わり…
練習の最後は全員でノックを受けて終わるのがいつもの練習でした。

指導者の熱と選手の集中力が一番高まり、ある意味異様な空間になります。

何度捕れなくても諦めない選手とノックを打ち続ける指導者。

捕れるか捕れないかギリギリの打球。

何度も大きな声を張り上げて飛び込む選手。

泥々になりながらやっと捕球したボールをキャッチャーに送球。

キャッチャーもたくさんの送球を受けてヘロヘロのところに…あっ!低い‼️

キャッチャーがこぼしてしまいます。

指導者よりも先に、選手達が
「捕ってやってくれよ‼️」
指導者もすかさず、
「捕ってやれ!アイツの思いがこボールにこもってるねん‼️」
送球した選手に
「最後まで気持ち込めて投げろ‼️」
送球した選手が
「キャッチャー!ごめん!もういっちょ!!」

あー、こんなに一生懸命俺も野球しとけばよかったな。コイツら、こんなしんどいことしてるのに楽しそうやな。指導者と選手の間に目に見えない何かが見えた気がしました。

そんな時に……息子がノックを受ける番が来ていました。
入部したばっかり。
キャッチボールもビミョー。
そもそも内野ノックに入っていることにビックリ!

まっ、当然ながらちょっと横に打たれた打球は息子のグラブに収まることはありません。

「もういっちょお願いします‼️」

………??

息子よ……空気に感化されたか?

「もういっちょお願いします‼️」

いやいやいや、無理っしょ?

「もういっちょお願いします‼️」

お前…1ヶ月ほどで…野球少年になったなぁ。

「もういっちょお願いします‼️」

がんばれ!

「もういっちょお願いします‼️」

もう少し!

捕れる!

がんばれ!

捕れ!

がんばれ!がんばれ!

いやぁ(^_^;)泣いてました。俺が。嫁さんも。
息子は泣いてないのにねぇ。

今、思い出してもベスト3に入る思い出です。

これも後に、指導者と話す事があったときにいろいろと聞きましたが(^_^;)

息子の野球を見るべく、グランドに足繁く通うようになりました。