術前診断どおり、全て非湿潤という診断でした。
よって今後特別な治療はなく、クリニックでの定期的なチェックのみとなりました。
以下、報告書文面です。
(先日の文面に英文を記載していなかったので追加しました)
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[病理診断]
Breast Left mastectomy
Noninvasive ductal carcinoma (papillary, low grade DCIS)
←乳頭状型 低グレード非湿潤がん
ly(-),v(-),surgical margin(-)
←リンパ管侵襲なし、血管侵襲なし、断端陰性
Nuclear grade Ⅰ(Nuclear atypia 2, Mitotic counts 1) (参考値)
←核グレード 1
ER (Score2),PgR (Score1),HER2(2+ 管内のため参考値) Ki-67L.I.=19.2%
pN0(SLN0/2)
←リンパ節転移なし
[総合所見]
160×120×28mm大の左乳房全摘検体(皮膚145 ×48mm)。
A~H面で乳頭より外側部に内容物が充満する乳管内病変と、白色調の乳管内病変が無数に混在し認める(DCISを考える)。病変の境界が不明瞭であるため、全割にて別紙のごとく切り出しました。(←別紙によると5mm毎だと思われます)
組織学的には乳頭状構造を主体とする乳管内病変が広範囲に分布する(別紙マッピング参照)。篩状構造も混在する。乳腺症的な所見と腫瘍性の乳管が近接し血性内容物を入れ、拡張の目立つ乳管も多数混在し、上皮が扁平化した拡張乳管では良悪性の判定が難しい。
Comedo形成や明らかな湿潤部は認めず、low gradeのDCISの範疇と考える。
断端に腫瘍乳管の露出は認めない。
核グレード1(核異型2,核分裂像1)である。
免疫組織化学検査結果はER(Score2), PgR(Score1),HER2(2+ 管内のため参考値)
Ki67LI 84/438=19.2%である。
リンパ節は迅速時の評価でセンチネルリンパ節0/2で転移は認めない。
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ざっくりまとめると、
良性と(おとなしめの)悪性が入り乱れて乳管内に充満してましたよ~ってことですね。
文中に(良悪性の判定が難しい)とあるように、「私、良性よ~」って顔つきをした癌がたくさん潜んでいたんだと思うとゾーっとしますね。
今後は隙を見せないように(!?)心身ともに健康的な生活を目指したいと思います。
因みに、
術前病理と違う点ははホルモン受容性がゼロから境界線に変わった事、
Ki67値が少々増加したこと
でしょうか・・・(HER2についての追加調査なしなので、こちらが陰性か陽性かは結局不明)
(参考)
ホルモン受容性についてのScoreの出し方
Score 0:染色される細胞が無い
Score 1:染色される細胞が1%未満
Score 2:染色される細胞が1~10%
Score 3:染色される細胞が10%以上
Score 0を陰性
Score 1,2を境界域
Score 3を陽性