2020年7月19日22時ごろ 都内郊外のファミレス

都内で24時間営業のファミレスを探すのは最早至難の技になりつつある。
ここも来週から24時閉店になるらしい。

店内でタバコを吸うことはもちろんできない。
店外に出て入り口にぽつねんと置いてある灰皿の前まで行ってようやくタバコに火をつけることができる。

喫煙者にはその字の通り煙たがられる時代になったものだ。

俺は今年25になる若輩者のため、電車のホームや飛行機の中でタバコを吸える時代を知らないが
ファミレスや喫茶店、パチンコ屋に居酒屋など
少なくとも分煙にはなって喫煙者と非喫煙者の共存が成り立っているように思えた店ですら徹底的に全面禁煙にしなきゃならないのだから、俺のような喫煙者にはいささか生きづらい世の中になったのである。


それでもタバコをやめられない。


例え日に日に高くなるタバコ代に金を注ぎ込もうが、苦労してまで吸う場所を探そうが、体に害があると思いながらも吸っているのは
タバコを吸っているときに幸せを感じれるからである。

あくまで今の自分にとってはであるので、
一箱一万円になったり、喫煙していることを白い目で見られるのが恥ずかしくなったり、煙を入れることが苦しくなったらやめるのかもしれない。

その状態でタバコを吸うことに幸せを感じれるかどうかに疑問符がつくからだ。


ただ他人から見たらすでに現状の状態
500円前後の物を買うことが
わざわざ遠く隔離された場所にまで行かなきゃいけないことが
あんな体によくないとされているものを吸うことが
自分には考えられない人もいるだろう。


そういう人がいることに俺は理解はできる。
それよりも幸せを感じている以上共感はしないけれども。

ただマナーを守って喫煙している者を理解してくれている非喫煙者はどれくらいいるのだろうか。

一概にタバコは害だ!吸うべきではない!考えられない!という主張を喫煙者に押しあてていないだろうか。


なぜ喫煙者にとって喫煙する時間が幸せだということを理解してくれないのだろうか。

共感はしなくてよいし、煙をあなたにふかすようなことはしない。


ただ一人一人の幸せなどには多様性があるということを理解して欲しいこう思う。