第9話 面接結果・・・
「今日の18時までに、採否のご連絡を差し上げます。最後にご質問ありませんか?」
美紀はあの時・・・少しうつむいていた・・・多分不採用と感じていたのだろう。
「もし、働けるのなら・・・時間も少しずつ伸ばして行きたいと思います よろしく、お願いします」
そういって・・・美紀は席を立った。
お辞儀をしてから
ドッと・・・疲れが来た。
頭の中で色々考えていた。
(あの人が、お店に入ってくれたら お店の雰囲気も変わるよな)( ´_ゝ`)ノ
しかし人材は充足している時間帯ではあった・・・
あまり、売上的には高い店ではない・・・当然人件費が利益面でも
特に影響する。そうボランティアではないのだ・・・
そんな時、ふと客席に目を配ると・・・
第8話 吟味に吟味を重ねて・・・
たしかに、リスクはある
まずは、子供が3歳と1歳で幼いことだ・・・
幼い子供がいる主婦は、やはり当日の急な病気などで
スケジュールに穴が空くことがある。
そして、一番の理由は9時~13時というのは、
いわゆる主婦層のパートさんたちが、最も充足している時間帯で
新人で採用しても、あまり稼げずに 辞めて行ってしまう・
「何故?当店を選んだのですか? 少し住んでる場所よりは遠いと思いますが」
美紀はうつむきながら・・・答えた・・・
「以前、化粧品の販売を○○デパートの1Fでしていました。接客業が
自分の得意な分野であると感じていて、前にお店に来たときに
とても、楽しそうだったので・・・」
ふと履歴書に目を送ると・・・確かに○○化粧品会社と書いてある。
(化粧販売なんて、おしゃれな現場で働いてたんだな・・・)(*・ω・)ノ
「それではですね・・・○○(美紀)さん・・・」
つづく
第7話 手に汗握る・・・面接なんて
飲み物を2つ持ちながら・・・席へ移動して
「初めまして、前田と言います。緊張しないでいくつか
質問に答えてください」
冷静な言葉とは、裏腹に 手は汗でビッショリだった。
(こんなかわいい人が、なんでこんな時間で面接に来たんだろ??)
履歴書に目を落とすと、
長女・・・長男・・・の名前が
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
こんなに、かわいいのに・・・結婚してるのね
「はぁー」
つい声がでてしまったのか
「すみません。やっぱり時間が短いとダメですよね・・・」
「いやっ!とんでもない しかし正直に言って、確かに短いと中々
希望通りに収入が安定しないので、難しいのは難しいですが・・・」
本心では、採用の鐘が、ずっと鳴り響いている。
でも・・・ つづく
第6話 ドアの前に立っていた人・・・それは
「すみません・・・少し早く来てしまいました」
あっと思った。
「いえ、すみません僕も今から休憩なんです。飲み物一緒に呑みながら
どうですか?」
とわけのわからんことを言ってしまった・・・。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
(あせってしまった。なんてこといってしまったんや)
くすっと
彼女は笑いながら 「はいっ」と答えてくれた。
少し笑っていたような気がする・・・
これが美紀との最初の会話である・・・
つづく
第5話 15時にて
「岡島さん~ 俺休憩取りながら面接するよもうすぐ15時だから」
とお局様の岡島さんに一言添え、ジャケットを羽織る。
従業員とわからないようにするため、店舗スタッフは休憩中は
必ず上に一枚何か羽織らないといけないのだ
「前田さん!あたし16時で仕事終わりだから早く戻ってきてよ」
(まったく(゚Д゚)ゴルァ!!一言多いからなぁ)
14時45分・・・
のどが渇いたので 事務所を出ようとすると
「あの・・・」 「すみません」
目の前に1人の女性が立っていた・・・・ つづく
第4話 面接へ
受話器を置いて、灰皿にまだ消していない タバコに目をやりながら
さっきまで、短い時間だから断ろうとしていた自分をすっかり
忘れている自分に気づいた。
(若いからどうしても”ドキッ”としてしまったのか もな)( ´∀`)つ
少しにやついていると・・・
「前田さん!!いつまでメール見てるの!!少しお客さん多くなってきたよ!」
とお局様の岡島さんが呼んでいた。
「ごめんごめん」(´□`。)
(俺は一日何回岡島さんに謝るんだろ?)
と考えながら スケジュール帳に
15時面接と書いて 岡島さんそしてお客様の待つ現場へ向かった
つづく
第3話 電話
メモに目を落とすと
○○美紀(25) 住所大分市●●町 そして電話番号が書かれていた
電話を掛けるために一本タバコに火をつける。
(短い時間だからな・・・適当に言って面接するのも断ろうかな?)
と内心で考えながら タバコの煙を眺めていた。
メモに書いてある電話番号をプッシュする
Pu・・・・Pu・・・・
「もしもし、○○です」
「おはようございます。○○店の店舗責任者の前田と申します。
今朝、面接のお電話を頂いたみたいで、ご連絡遅くなり申し訳ありません」
「いえ・・・こちらこそ、朝早くにお電話してすみません」
声の感じから、若い感じということが手に取るようにわかった。
「電話ではなんですので、本日面接のお約束をさせて頂きたいのですが?
15時に店舗のほうまで来ていただいても宜しいでしょうか?」
「あっ・・・ハイ!履歴書も持ってきたほうがいいですよね?」少し声が弾んでいたように聞こえた・・・
つづく
第2話 出会い
店舗責任者なのに パートのお局様に言い負かされる
さえない自分
23歳になったばかりの俺・・・
どうしても、強く言えない 相手の顔色ばかり 伺う 一応の店舗責任者だった。
「前田さん・・・そういえばさっき面接希望の電話がありましたよ
これ連絡先ね!」
さっきの資材不足の事が
まだ気に入らないのか? 岡島さんは声が争っていた(´-д-;`)
メモに目を配ると 希望勤務時間
9時~13時と書かれていた。
面接担当をしたことが、ある人ならわかると思うが
短い時間程、中々採用されにくい・・・
(とりあえず、電話しとかないと)
早朝の全社宛のメールチェックが終わり
受話器に手を伸ばした・・・
つづく
第1話 もっとハナシがしたいです。
どうしても言いたかったことがある・・・
それは・・・
「もっとハナシがしたい」 ただそれだけである。
9年前の大分は例年に無く寒かった。
夏場には、大型台風が到来するなど 異常気象が続き日本は冬がなくなる
のではないかと、本気で心配していた
いつものように缶コーヒーを買って仕事場に着く。
お局様の岡島さんがいつものようにまくし立てていた。
「前田さん!また資材が無くなってるよ!店に来る前に電話して
他の店からもらってきてもらおうと思ったのに!!」
多店舗展開している飲食チェーンのお店は市内に12店舗もある
よいのか わるいのか
岡島さんもそれなら、出勤時間わかってるんだから電話してきてくれてもいいのに
。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
「ごめんごめん、夕べ見てなかった俺が悪かったよ」 (゚Д゚)ゴルァ!!(てめえが取りに行けばいいやろ)
そんな感じで、毎日は始まって行った・・・
1998年の1月である
