『ぼ、僕ですか?』



『はい、加藤さんにずっと話したかったです。前の主人ではなく、あなたに会いたかった……』



『アキさん……』



『はい』



『一体何年僕はあなたを待ってたと思ってるんですか?』



『私の手の指では足りなさそうですね。』



『あなたは勝手だ!』



『はい!』



『あなたはズルい!』



『はい!』



『僕を利用して、ご主人を忘れるつもりですね!』



『はい!』




『喜んで………』



そうにっこり笑って私を見つめてくれました。



『加藤さん』



『はい』



『ここを出ませんか?』



『アキさんの頼みなら、もちろん仰せのままに……』