お伊勢さん観光案内人
 ~内宮早朝参拝プラン~




【後編】の続き。


 
正宮での参拝を終え、再び参道へ。


「御稲御倉(みしねのみくら)」
 
神田(しんでん)より収穫された稲穂が納められ、お米の神様である稲魂が祀られています。



伊勢神宮でしか見ることができない「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」 の建築様式が、これまた唯一、「御稲御倉」と、このすぐそばの「外幣殿」でだけ間近でみることが出来るそうです
 
 

荘厳な造りの扉でした
 




棟の両端を直接支えている柱「棟持柱(むなもちばしら)」は、20年後の遷宮のあとは、鳥居の柱として再利用され、生まれ変わります。
伊勢神宮の中のすべての木が、なんらかの再利用をされているそうです。
特に2013年の式年遷宮で取り壊された材木は、東日本大震災で津波の被害で流されてしまった東北地方の神社や鳥居の材料の一部となるそうです。
 
 


「外幣殿(げへいでん)」
神々に捧げられた古神宝類が納められているそうです。
 
 
 
 
  


「切妻(きりつま)」と呼ばれる、本をふせたような形の屋根の様式。
 
 


伊勢神宮の鳥居の特徴、「笠木の木口が五角形」
 
  



正宮のちょうど真後ろの鳥居からも太陽を拝むことができました
神々しい太陽を、ここ伊勢神宮で3度も拝むことができて・・・感謝です
 





「荒祭宮(あらまつりのみや)」
天照大御神は「和御魂(にぎみたま)」=静かな側面 と、「荒御魂(あらみたま)」=行動的な側面と二つの側面をおもちとのこと。
「和御魂」の正宮では日頃の感謝を伝え、個人的なお祈りごとは「荒祭宮」でお願いをするとのことでした。

 
前回訪れた時は、石段の下を超え、ずっと手前まで参拝者の列がつながっていたので断念しましたが この日は画像のようにとても落ち着いていて、ゆっくりと参拝をすることができました
 


 


 


現在の荒祭宮が建つ隣、こちらの石段の上は、昨年まで荒祭宮がたてられていた場所。
 



外宮の遥拝所(ようはいじょ)
 


「忌火屋殿(いみびやでん)」
一言でいうと神様へのお食事を作る場所。「忌」という言葉は今では不吉なものとして扱われていますが、「特別に起こした清浄な火=忌火」という意味だそうです。
 

 



「御酒殿(みさかどの)」
祭神は御酒殿の守護神。お供えする神酒を一時納め、これを奉下して神前にお供えするそうです。
 


「由貴御倉(ゆきのみくら)」
祭神は由貴御倉の守護神。「由貴」とは、清浄でけがれのないという意味だそうで、古くは御饌祭(みけさい)のお供えものや果物などを納めておく倉とのこと。
 
 



「四至神(みやのめぐりのかみ)」
四至とは「宮」の四方のこと。神域の四方の境界を守護する神様とのこと。
四隅から悪いものが入ってこないようにと守ってくれている神様です。
 



御厩(みうまや)
 


皇室から牽進された「神馬(しんめ)」がつながれている場所。
この日この時間はお目にかかることはできませんでした。
 


ちなみに・・・白馬のようです
 
 

伊勢神宮の神の使いは・・・ニワトリとのこと。



いらっしゃいました!! 立派です
 
  


参集殿を過ぎ、参道から離れたところに「子安神社」がありました。
 
 


 
 

桜の花の形の手水舎
 
 

祭神は「木華開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」で、安産と子授け、縁結びの神様と言われています。
 


隣には大山祇神(おおやまつみのかみ)を祀る神社が。
社の後ろに立つ木・・・
上に伸びている途中で二手に分かれていて・・・・・・

 

さらに上で再び1本にくっついている!と教えていただきました
大変、めずらしい木でした
 



宇治橋まで戻ってきました
 



宇治橋の擬宝珠(ぎぼし)のうち、下流側の外から2番目には・・・
 


饗土橋姫神社(あえどはしひめじんじゃ)で祈祷された「万度麻(まんどぬさ)」というお神札が納められています!
 
 

饗土橋姫神社は宇治橋の守り神。宇治橋から振り返ると正面に鳥居が見える場所が饗土橋姫神社です。
 
「万度麻」とは橋の安全を祈願したお札の一種だそうで、「一万度お祓いをした」という意味があるそうです。  



 



 

また・・・伊勢神宮へお参りにこれますようにとたくさん触れてきました


予定時間は7:20~9:00頃まででしたが・・・
ほんとに盛り沢山で丁寧な説明で予定終了時刻を越えて最終到着地の「美味し国観光ステーション」へ到着し、ガイドツアーが終了となりました。

ツアー中、首から下げていたお札

今年の干支「甲午の年」の焼印入り!

反対面。
 
この札を身につけていると、提携店でなにかしらのサービスや特典がうけられるとのことでした  


ツアー料金に含まれていた「お土産券(¥600分)」は、観光ステーション内でお土産を購入しました  
三重県の特産といえば・・・松坂牛!
その松坂牛を使った「しぐれ煮」
 
 

 


さっそく白いごはんと一緒に
 
 
ほろほろと口の中で牛肉がとろけるおいしさでした


松坂牛のしぐれ煮の他に・・・「地元伊勢湾産山椒ちりめん」を 
 
 

こちらもご飯のお供に
 
 


前回の伊勢神宮参拝時に連れて帰った干支の置物
 



そのお仲間たちを今回の参拝で
 
お仲間が増えて、お猿さんがなんだか嬉しそう


クリスマスにみなとみらいから連れて帰った「羊飼い」のエルツ人形と一緒に

賑やかになりました




お伊勢さん観光案内人 内宮早朝参拝プランを利用したおかげで、とても有意義な内宮の参拝をすることができました

ガイドブックを片手に歩いても、一度歩いたくらいでは把握できないことやたくさんの神様のいわれ、神宮の建築様式などなど・・・
実際に目で見て、耳で聞いて、そして・・・五感で感じたことで、よりいっそう神域の荘厳さを感じ、またその歴史の長さに興味を持った3時間でした