<「ひとりで突っ張る私」、「誰かと同化する私」から「ありのままに一緒にいる私」へ>


人に何かを委ねることが下手です。なんでも一人でしなくちゃと思いすぎたり、他人に合わせて自分のことを考えないようにしたり…。

そのときの私の足裏は地面から浮き加減だったり、逆に床のなかに埋もれるような感じだったかもしれません。床から切り離される、あるいは床と自分の足との境目が不明瞭になる。

そんなときには、いいところで出会う、というワークがいいかもしれません。少し前に行ったものですが、たとえば立って壁に両手をついてみる。壁全体と自分全体、足裏で地面を感じ、自分の周囲の空間の広がりを感じてみる。すると、壁と私が手のひらを通じてちょうどいい所で出会い続ける。私が押した分、壁も私を押し返す。

人と両手の平を合わせて立ってみる。同じように相手全体と自分全体、足裏で地面を感じ、自分の周囲の空間の広がりを感じてみる。相手と私が手のひらを通じてちょうどいい所で出会い続ける。私が押した分、相手も私を押し返す。相手が動けば私も動く。押して引いて、押されて引かれて。ペアダンスを踊っているみたい。

自分と他者がきちんと個として存在しながら、互いを支え合って一緒に居続ける。それを実感できるワークでした。

一人で突っ張らない、何かに呑み込まれない。同じ空間の中に、同じ床の上に一緒にいて、相手が動き、自分が動き…自然と体がついていく。いろんな人とちょうどいい所で出会い続ける、そんな時間が日常生活でも増えていけばいいな、と思います。