ヨルダンの男性用民族衣装ディジターシュを手に入れるには、どうしたらいいでしょうか。アンマンのダウンタウンを歩いていると、刺繍の入った女性用の衣装は、あちこちで店頭に飾られているのが目に入りますが、地味ーな男性用は、なかなか見つかりません。たまに、ダウンタウンのへそ、アルフセインモスク前の広場で、写真のような感じで露天商が売っていたりしますが、試着もしにくく、サイズもあまり揃っていませんので、ちゃんと着ようとする人には不向きです。
ディジターシュをオーダーできる店
アンマンのダウンタウンでは、このアル・フセイン・モスク周辺が服飾スーク(商店街)になっているのですが、男性用の衣服を売っているお店はモスクに向かって右側、キング・タラール通り沿いに集中しています。もちろん、男性用衣服専門店というところは少なくて、そのほとんどが写真のように刺繍の入った女性用民族衣装も売れば、洋服も売るといった感じです。写真左奥にアル・フセイン・モスクのミナレット(尖塔)が見えますね。
ここにはディジターシュのオーダーメイドができる店も数軒あります。店内の写真がどっかへ行ってしまってお見せできないのが残念ですが、オーダーできる店は右の写真のような店。見分けるポイントは、下の拡大写真のように、店内の棚に衣装を仕立てる生地が置いてあるかどうか。和服の反物のようですね。反物を棚に積んである店もあります。
この写真の値札は٢٠ つまり20JDです。布地代はこんなものということですね。ものによっても違いますが、だいたい15~25JDが相場だと思います。これに仕立て代が8~15JDといったところ。
前回も書いたように、生地の色には地域色があり、さらに高級な背広やワイシャツのように細かなラインや織柄がついています。左下が前回紹介した私のマアーン色の生地拡大写真。同色で縦に織柄でラインが入っているのが分かりますね。また、右下が、前回お話しした、絹生地の拡大写真。濃緑~茶のベースに、同色の織柄と、えんじ色の縦ラインが入っています。生地は色、織柄ともたくさんありますので、お好みでお選びください。
ところで、この衣服の名前、わたくしはずっとディジターシュと耳で聞いていたのですが、ディスダッシュと書いている人もいて(長音か詰音かは方言の問題なので置いとくとして)、本当はどのへんなんでしょうかね。だれかアンマンの旅行会社のアリさんにでも聞いてみてください。