サルトの南は深い渓谷ワディ・シェイブ | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

アーディで行こうアーディで行こう-ワディシュウェイブアーディで行こう-ワディシュウェイブの道وادي شعيبワディ・シェイブ
サルトから南西には、ワディ・シェイブという谷がのびています。このワディは死海のちょいと北、シューネ・ジャヌービーヤでヨルダン川に注ぎ込みます。
サルトの町は谷底のバスターミナルの辺りで標高800m、町の周囲を取り囲む丘の上だと標高1000mを超えます。そこから直線距離で20km足らずのシューネ・ジャヌービーヤは海抜マイナス200m! その高低差は1200mにも達するこのワディは、周囲を高い山に囲まれた谷に深い渓谷を穿っているのですが、この道を散歩するのはなかなか楽しい。サルトのすぐ近くだと古い水車の跡が残っていたり、ピクニックに来る客を当て込んだレストランがあったり。
たまに穴居住宅の跡のようなものまであったりします。

サルトからだと道はどんどん下り坂ですから、歩くのもそんなにしんどくはありません。浄水場を越えてさらに歩くと、東側のとんでもない山の上に、かなり大きな町並みが見えますが、これはマーヘスماحصという町。この町はサルトと違って斜面にあるので西側の見晴らしがめちゃくちゃいいです。この町からもワディに下る道路があって、一度ヒッチハイクして下ってみましたが(バスがないので)、ジェットコースターのような下り坂でした。見晴らしがいいので高そうな別荘が点在しています。

さて、ワディ・シェイブの話に戻ると、この道路にはサルトとシューネ・ジャヌービーヤを結ぶマイクロバスがわりと頻繁に走っています。歩き疲れたら、このバスに乗ってサルトに戻りましょう。あるいはシューネに出ても、そこからアンマンのムジャンマ・ムハジェリーンまでマイクロバスが頻発しています。シューネはケバブがうまいことで知られており、仕事で通りかかった時に、同僚が「ここが旨いぞ」と昼食をとりましたが、ほんと、旨かったです。羊肉が嫌いな人、日本の臭い肉だから嫌いになったんです。ヨルダン・シリアで本物の羊肉をどうぞ! 言われなければ羊だとわからないほど、臭みはないですよ。
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