アンマン～ダマスカス間には、セルビスの他に直行バスも走っています。2005年頃は、ヨルダン国営ジェット社とシリア国営カルナック社の共同運行便くらいしか世間に知られていませんでしたが、しだいにいろんな会社がバスを運行しているのがわかってきました。以下の状況は2009年６月時点のものです。
ジェット・バス社 جت
電話(06)5696151
ダマスカスのターミナルがバラムケだった時代には、その一角にカルナックの発着場があって、ジェットとカルナックの共同運行便はよく知られた存在でした。バラムケ閉鎖後、カルナックはガラージュ・ソーマリーエに移っておらず、おそらくカダム駅に隣接する自社のバス車庫が発着場になっていると見られます。アンマンでは、これまで同様、アブダリ広場からキング・フセイン通りを北に500mくらい坂を上ったところにある、ジェット・バスのアブダリ事務所から発着します。タクシーやセルビスなら、「マキタブ・ジェットمكتب جت」といえば誰もが知っています。ここには通り沿いにジェット・バス国内線オフィスがあり、その先の右側の小路に写真の国際線オフィスがあり、カイロやサウジ、ドーハ便などもあります。SAPTCOと書かれたバスをよく見かけますので、アラビア半島、湾岸方面はSAPTCO（Saudi Public Transport Co. サウジアラビアの大手バス会社）が一手に受けているのかもしれません。
2009年６月時点でのダマスカス便の発車時刻、運賃は以下の通りです。ダマスカスから来たカルナック車両の戻り便として運行していた午後便が、今はベイルート行きに変わったので、ひょっとしたらカルナックとの提携を解消し、レバノンのバス会社と組んだのかもしれません。
7:00発ダマスカス行き 17:00発ダマスカス経由ベイルート行き
ダマスカスまで7.25JD、ベイルートまで9.5JD
ちなみにカイロ行きは火木土日16:00発 34.2JD（フェリー代別途）だそうです。
アンマンのジェット・バス国際線オフィス。奥がバス乗り場。この左側にアファナ国際線オフィスがあります。
ジェット社はＪＥＴＴが正しいはず（Jordan Express Tourist Transport）ですが、最近JETと一文字省略しているロゴが増えて、混在しています。この辺がヨルダン人らしい仕事ぶりです。
アファナ社 عفانة
電話(06)568156
アカバまでのバスを運行するアファナですが、ジェットバス国際線オフィスの隣に国際線専用のオフィスがあり、ダマスカス便とカイロ便を運行しています。バス自体は見ていないので、自社運行ではない可能性があります。
15:00発ダマスカス行き 9JD
ちなみにカイロ行きは毎日12:00発 75JD（フェリー代込み）だそうです。フェリー代は60ドルしますので、それ込みだと割安ですね。
チャレンジ社 شاللنج
電話(06)4654004～7
アブダリ広場の西側やや下がったところに、旅行代理店が数軒並んでいるところがありますが、そこに事務所があります（地図）。ダマスカスでは各社で唯一、ガラージュ・ソーマリーエに窓口があります。英語のChallengeから社名を取ったらしいですが、アラビア語は本来「チャ」という音がないので、特にシリアでは「シャレンジ」と言われます。チャーイからシャーイへの変遷と同じですね。
ダマスカス行き 7:30、15:00、22:30 8JD
ソーマリーエに窓口があるのに、アンマンオフィスの係員は「カダム行きだ」と言っていました。もしかしたらソーマリーエ～カダム間は無料バスでつないでいるのかもしれません。ダマスカス・ソーマリーエ窓口の電話は(011)6121940です。ダマスカス発8:30、14:30 運賃500SP。シリア側のバス会社のようです。
ダマスカスのガラージュ・ソーマリーエのなかほどにある長距離バス区画。建物の中に各社の切符窓口がある。
アルハラメイン社 الحرمين
電話(06)4642999
アブダリの旧バスターミナル広場のまんなかにある建物に事務所があります。ガラス窓にアラビア語でありとあらゆる地名が張り出されているので、すぐにバス事務所とわかるでしょう。ここはアレッポ行きも運行しています。
10:00発ダマスカス経由アレッポ行き 21:00発ダマスカス行き
ダマスカスまで運賃9JD、アレッポまで12JD
セルビスの手配もしており、ダマスカスまで10JDだそうです（昨日のブログで12JDとしたのは勘違いでした）