いつも旅のなか ~単身赴任は長い旅~

いつも旅のなか ~単身赴任は長い旅~

~単身赴任は長い旅~
単身赴任を長い旅と自分に言い聞かせ社宅を旅行中の拠点とし、オプショナルツアー(旅)やアクティビティ(趣味)を満喫中。

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東京には無数に運河がある。特に墨田川と荒川の間は、縦横に運河が走り、迷路のようになっている。
都営新宿線の東大島駅の近く、旧中川の河川敷から、そんな迷路のような運河を巡るお花見カヤックの旅を出発した。
 
旧中川沿いに、大島小松川公園という大きな公園があり駐車場もあるので、カヤックの出艇ポイントとなっている。
今年はコロナの影響で公園の駐車場は閉鎖されていて、近隣の駐車場もすぐに満車になるとネットに情報があったため
20kg近い折りたたみ式のカヤックを背負って電車でやってきた。駅から近いのが救いだ。
 
駐車場は使えないのに、すでにたくさんのカヤックが河川敷に並んでいる。
桜も満開だ。
わざわざカヤックで漕ぎ出さなくても、この河川敷と公園で十分にきれいな桜を満喫できる。
 
 
桜の下でカヤックを組み立てる。マイカヤックは、ARFEQのアリュート380Tという一人乗りにも二人乗りにもなるタイプだ
30分くらいで完成する。ここはスロープもあり出艇しやすい。
 
北へ向かうとスカイツリーの麓まで行けるのだが、今回は、桜を見るために南向きで出発した。
旧中川は、両岸に桜やチューリップが咲き、緑とピンクと空の青の淡いコントラストに癒される。
 
運河は流れもほぼなく、波もない。水はきれいではないが、不快なほどではない。
荒川に合流する少し手前で右に曲がり小名木川に入ると、しばらくは町の中の水路を漕ぐことになる。特に見るものもなく、少々つらい。
2.5キロ位がんばって漕ぐと、東京のパナマ運河と言われる扇橋閘門が現れる。
信号が赤だったので10分くらい待つ。大きなプレジャーボートも3隻やってきて一緒に待つ。
こんな大きな船と一緒に水門を通過できるのかかなり不安だ。プレジャーボートに比べたら、手漕ぎのカヤックなんて木の葉みたいな存在だ。ボートの立てる波でかなり上下にユラユラしている。
やがて信号が青になり、水門が上がる。プレジャーボートに続いて閘門の中に入っていった。
 
 
数艇が入り、水門が降りると、徐々に水位があがる。この日は1.5m上昇した。ちょっとしたアトラクションの気分が味わえる。
水位が上がりきると反対側の水門が上がり、西へ進む。
 
すぐに大横川が交わっているので左折すると、この景色に出会える。
 
 
独り占め。

 

 
しばらく両岸に桜を見上げる景色が続く。 満開。 
たまにカヤックやボートとすれ違う程度で、ほぼ独り占め。
川沿いには散歩している人がいるが、目黒川のような人混みではなく、静かで、長閑だ。
子供が手を振ってくれる。
 
 
 
 
 
仙台堀川に入ると、桜は一層、その枝を水面に伸ばしている。
その絶景は、前方にずっと続いていて、どこかでUターンして引き返さないといけないのだけれど、どこまでも行きたくなる。
木更木橋を越えたところで、漕ぐのをやめ、サンドイッチを食べ、コーヒーを飲む。美味しすぎる。
土曜日なのだが、水面には誰もいない。
桜を下から眺めながら、カヤックの上に足をのせ、ボーっとする。極上の時間だ。
 
 
気温も20度近くまで上昇しているだろう。日差しがやわらかく暖かい。
 
 
行きとほぼ同じ経路で戻る。行きは背後だったので気づかなかったのだが、スカイツリーが見えた。 
少しだけスカイツリー方面に寄り道をし、桜と一緒に撮影する。
 
 
 
帰りも、スエズ運河を通る。
行きは初めてだったので少々緊張して通ったのだが、もう余裕だ、
今度は2mほど水位が下がる。小さい水クラゲがたくさんいた。
運河は海の水が混ざった汽水だ。カヤックやウェアも塩のシミがついている。洗わないと・・。
 
 
 
 
出艇地点に帰着。乾かしてる間も花見ができる。
ここには、たくさんのカヌーやカヤックがあるのに、桜のきれいな大横川や仙台堀川では
ほんとんど会わなかった。閘門で一緒だったカヤックもすぐに見失った。まさに迷路だ。
みんなどこへ行ってたのか・・もっといいところがあったのか・・・
 
来年は、誰かについていこう。
 
おしまい。