これは私の決意だ。

意志が弱く、嫌なことからすぐ逃げてしまう私が今の気持ちを忘れないように。


母の癌が再発した。

初めて癌だと分かったのは3年前。
私が大学一年生の時だった。

『お母さん、子宮頚がんだって』
そう本人から聞かされた時、私は何を考えたか覚えていない。

ショックを受けたこと覚えもなく、泣くことも全くなく、
多分『そう。』だけで終わってたと思う。

今思い返してみても悲しくも辛くも何もない。
ただお母さんが入院して家からいなくなるのが寂しくて嫌だった。

あれよあれよと癌は治り、抗がん剤治療でなくなった髪も生えてきて今では数ヶ月に1ぺん病院に検査しに行くだけの普通の日々を送っていた。

病院の検査は私にとってお母さんと市街に遊びに行けるただのハッピーデイだった。検査の結果なんて一度も自分で聞いたことない。

だけど、今回は違った。
いつもみたいに検査が終わって、笑顔でケーキ食べに行って、いつもと何ら変わらなかったお母さん。

帰りの車で『お母さん、入院するの。』と言われた。
なぜだか笑いが止まらなかった。私はよく分からないときに笑ってしまう。

『お母さん、入院するんだ、なんでなんで?笑』

よく分からなかったけど、前の癌を告げられた時とは違った。
目眩がするし、目頭が熱くなった。

家に帰ってお母さんから告げられたのは、

『肺とお腹に癌があるんだ。2つあるから手術できないし、抗がん剤治療にする』

言われたその場ではぬいぐるみを抱いて相槌を打つことしかできなかった。いや、相槌というよりただひたすらぬいぐるみでお母さんをつついていた。

自分の部屋で一人になってGoogleで検索してみた。

『 癌 抗がん剤 』
『 癌 2つできた 』

ここで癌が2つできたら重複癌と呼ぶことを知った。
私はこれまでお母さんが癌の話をしようとするととことん話を遮って聞かないようにしてきた。

そうやって逃げてきたため、癌のことは本当に知らなかった。

検索欄に出てきた
『 重複癌 生存率 』の文字。

指が吸い付くようにその文字列をタップして出てきた検索結果は

【 47% 】

びっくりした。
初めて涙が出てきてもう止まらなかった。

お母さんのもとに駆け込んで何も喋らずただひたすら泣いた。
もう訳がわからなかった。

その間、お母さんはずっと私をぽんぽんしてくれていた。

あーもう、これ書いてる時もよく分からない。

なんでいきなりブログを書き出したのかもわからない。

明日大学どうしよう。普通にしてられるかな?

ふと思い出して泣いてしまいそう。

でも、これからお母さんが何年生きようとずっと笑顔でいたいということは分かっている。

お母さんといる時にはいつもと変わらないおちゃらけた私でいよう。

これは私の決意表明だ。


アイコンは、診察が終わった後何も知らずに笑顔で食べたケーキ☺︎