「ずっと前からお前のことが好きだったんだ。俺でよかったら付き合ってくれないか?」

私の人生を狂わせたのはこの言葉がきっかけだった。

「おはよう!」

いつものように挨拶をした。私は小学生の頃から男子に混ざって野球をやっていたせいか、みんなから"女の子"として見られていなかった。

「今日も元気だなお前、」

そう返したのは同じクラスの隆弘。学年のリーダー的存在で、面白くて、サッカーがうまい。いわゆるザ•モテ男みたいな人。そう、私はそんな隆弘に恋をしている。当然、私以外にも隆弘のことを好きな人はたくさんいる。

 隆弘のことを目で追いかけるだけで幸せだった。そんな日々がずっと続いている。

こんな恋叶うわけないよね...。