気付かれないように
始めから何もなかったことにできないのかと、何かを境にいつも思うのが癖で。自分に振りかかることはいいけど誰かに不快な思いをさせてしまうことに、耐えられなくなる。気づいているけど気づいているから、分からなくなる。理解を得るために、叫ぶようなことでも説得をするようなことでもない。ただ少し、なんて残酷なのかと思う時もある。むしろ、感謝をしているから罪悪感が生まれる。自分が未熟なのだ、このまま受け止めていればいいと落ち着くまで、ひたすら宥める。 けど、こんなことがなれけば飽きるほど、同じことを繰り返すことも 一歩踏み出せば飛び込めそうな瞬間を前にして、セーブをかけてしまうこともなくなるのではないか。妙なものを繕うことなく、そのままの自分でいられて色んなことがもっと広がっていくのではないか。自然に夢を抱いて、心から笑ってなんて何気なくて温かい空間なんだろうと微笑みながら、また涙を流してしまうんだ。