このところ仕事が立て込んでおり、久々の更新になってしまいました…。

なんとか少しずつ落ち着いてきたので、また125~128首とコミックス各巻の感想をマイペースに更新していきたいと思います。
(あと青空エールも…!)

更新を楽しみにしている!というありがたいお方がいらっしゃいましたら、ぜひ温かく見守っていただけると嬉しいです…!

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さて、本誌の方では名人・クイーン戦が続いております。

名人戦第4試合、クイーン戦第3試合。

ここまで周防名人2敗、詩暢ちゃん1敗と、現名人・クイーン共に後がない状況。

今日一番の勝負のかかった一戦が始まります!

勝負の行方やいかに!?

以下、ネタバレ有感想です!


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◆クイーン戦 第3試合

1対1で勝負のかかった第3試合。

第2試合では精神的動揺から大きく調子を崩してしまったものの、休憩時間中の千早との心の交流により持ち直した様子の詩暢ちゃん。

近江神宮に参拝し“みんな迎えにいくよ”と宣言した言葉を再確認するかのように、試合前に一人、札に向かって礼をします。


そんな詩暢ちゃんを見つめるのは、札ガールの桜沢先生。

札を送る詩暢ちゃんの様子を見て、桜沢先生はあることに気が付きます。

“絵札のイメージと結びついてる…!?”


千早がかるたを始めたばかりの頃、原田先生に“100人友達ができたと思って仲良くなりなさい”と言われていました。

詩暢ちゃんにとって札はまさに、それぞれが人格を持った友達のような存在。

それぞれの札の持つイメージが、詩暢ちゃんの札の配置や送り札に表れていたんですね。

なんだかかなちゃんと仲良くなれそう、と思ってしまいました笑


そして、札の縁を払う特徴的なその取り。

“私がもし札なら、あんなふうにきれいに縁を払ってほしい。音もしないような鋭い優しさで…”

桜沢先生がそう感じたように、詩暢ちゃんの取り方は札への愛情の表れだったんですね。


詩暢ちゃんの愛情深いかるたに思わず涙ぐみ、クイーンになる人との違いを思い知らされるとともに、詩暢ちゃんの孤独を想う桜沢先生。

桜沢先生、とても感受性豊かな方ですね。


詩暢ちゃんのプレースタイルの根源が明らかになりました。

札との繋がりを取り戻した詩暢ちゃん、このまま勝利を掴んでほしいです!


◆名人戦 第4試合

一方、2対1で原田先生リードの名人戦。

原田先生は“行こうか、あと一試合”と、第4試合に勝負をかけている様子。


冒頭空札が続き、まだ一枚も読まれていないにも関わらず、何度も札を移動(マナー違反らしい)。

そしてついに、重要な最初の一枚、一字決まり「ふ」を奪取!

さらに、周防名人にとっての一字決まり「かさ」も連取!


自陣の定位置を大きく変え、試合中も札がぐちゃぐちゃになるほど動かすとともに、とにかく敵陣を攻めるというここ一番の勝負に出た原田先生。

名人位奪取へのものすごい執念が感じられます。


そして同時に、たくさんの教え子たちが見守る中、自らの教えである暗記の大切さや責めの姿勢を、そのプレーをもって伝えようとしているんですね。

太一や菫ちゃん、筑波くんもそんな原田先生の想いを感じ取った様子。


そんな原田先生の脳裏には、千早の言葉が。

ここでついに、千早の言っていた周防名人の“弱点”が明らかになります。


“名人の弱点はたぶん目です”

“視力が悪いのかと思ったけどそうじゃない。視界の端の札がよく見えてないような…”


これを聞いた原田先生は、医療従事者として複雑な想いもあったのかもしれません。

しかし、ここはずっと目標としてきた名人戦の舞台。

そして周防名人は、例え弱点があるとはいえ最強の名人。


“この席に座るなら君のすべての特徴を利用する”

そうきっぱりと言い切った原田先生。

“弱点”ではなく“特徴”と表現したことは、弱点も特徴の一つと捉え、何がなんでも勝ちに行くという決意をしたのでしょう。

原田先生の熱さが伝わってきますね。


このように、最近の流れでは完全に原田先生の物語のように見えるのですが…

絶好調に見える時ほど、その影には大きな落とし穴が潜んでいたりするものです。

最後の最後に気になる言葉が。


それは原田先生のモノローグ

“君とちがって喜ばせたい人間がおるんだ”


今回はワイフも初登場し、原田先生のワイフへの想いが強調されていました。

しかしこの発言、読者からすると不吉な予感しかしません…


なぜなら周防名人には、謎の人物“兼子ちゃん”という切り札が残っているから。


原田先生のモノローグはほぼ間違いなく、周防名人にも同じように喜ばせたい大切な人(=“兼子ちゃん”)がいるという展開の伏線。

となると、周防名人がこのままあっさり負けてしまうとは思えません。

次回、一転して周防ターンがきそうな予感です…


◆“兼子ちゃん”

周防名人のストーリーを読み解く上で重要な鍵を握ると思われる“兼子(ゆきこ)ちゃん”の存在。

今回はそんな“兼子ちゃん”の謎について考察していきたいと思います。


128首の最後のシーンに登場した、大きなテレビの前で名人・クイーン戦の放映を待っていると思われる謎の女性。

おそらくこの女性が“兼子ちゃん”なのでしょう。


“兼子ちゃん”に関しては少しずつ情報が小出しにされていますが、まだ明らかにされていない謎がいくつもあります。


①“兼子ちゃん”とは何者なのか?


これまでの描写から分かっているのは以下の点です。


・おそらく周防名人の近親者である
(実家(?)に電話して“兼子ちゃん”の様子を窺っていることから)


・周防名人よりも年上で、歳が離れている
(127首の周防名人の幼少時代と思われる描写から)


・視力に障害がある
(周防父(?)の“60インチのテレビを買ったのに中央30cm角しか見えていない”という発言から、視野狭窄の症状があると思われる)


②“兼子ちゃん”はどこにいるのか?


127首で周防名人が実家(?)に電話するシーンでは、その家は純和風の日本家屋でした。

しかし今回登場した“兼子ちゃん”がいると思われるのは、海に面した何かの施設?のような場所。

(但し、部屋の中にあるのはテレビにコタツと至って普通の住居風なんですよね…)

ここは一体どこなんでしょうか?


さらに部屋の中にあるのは、壁一面のトロフィーと大量の和菓子。

これについては周防名人が“兼子ちゃん”に贈ったものと予想。


トロフィーは周防名人が“兼子ちゃん”を喜ばせるために贈ったもの?

(大きなトロフィーが4つあるのは、名人戦で4連覇した際のものでは?)


また和菓子は、以前千早との会話で「和菓子はビタミン豊富だから…」と言っていたシーンがあったので、それが関係している?

(ビタミン豊富な和菓子を食べることで、視野狭窄の症状改善に繋がると期待しての事とか…?)


③周防名人と“兼子ちゃん”の関係は?


周防名人がかるたを始めたのも、かなりひねくれた性格なのも、この“兼子ちゃん”が深く関係していそうです。


周防名人の人格形成に大きな影響を及ぼしたと思われる、“兼子ちゃん”という女性。

なぜ周防名人は“兼子ちゃん”のことを気にかけているのでしょうか?

二人の関係は?

そして周防名人の過去に何が?


私の予想はこうです。

周防名人は幼少時代から、近親者の“兼子ちゃん”のことをとても慕っていた。

そんな“兼子ちゃん”に何らかの理由で後天的な視野狭窄の症状が現れた。

そして後に、遺伝的要素で徐々に周防名人にも同様の症状が。

周防名人は元々かるたに馴染みのあった“兼子ちゃん”に対し、視力に障害があっても健常者を抑えて頂点に立つことができると証明し、“兼子ちゃん”を勇気づけるため、名人の座に君臨し続けた。

しかしその症状は徐々に進行しており、そろそろ潮時であると感じた周防名人は5連覇して引退すると宣言した。


…うーん、どうでしょうか。


果たして真相はいかに…

今後の展開が気になります!


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それにしても今回の名人・クイーン戦は引っ張りますねー。


クイーン戦はおそらく次号で決着、詩暢ちゃんの防衛と予想。

そして、詩暢ちゃんが勝つのであれば周防名人も枚数を合わせて勝ってくるはず。

ということで、名人戦は5戦目突入と予想。


とても丁寧に描かれている今回の名人・クイーン戦では、技術面よりもそれぞれの心理描写が重視されてきました。


原田先生の名人戦に懸ける熱い想い

猪熊さんの母としての決意

詩暢ちゃんとおばあちゃんの関係

周防名人と謎の女性・兼子ちゃんの関係


この戦いが終わる頃には色々なものが見えてきそうですね。

次回も待ち遠しい!!


ということで、次号感想に続きます!