録音した声が違う人の声に聞こえる理由
会議の記録やカラオケ制作などでボイスレコーダーを使って自分の声を録音して後で聞いた時、「自分の声が全然違うように聞こえる」ということはありませんか?
これは異常なことではなくみなさん感じることなんです。
なぜ自分の声のはずなのにリアルタイムで聞こえる自分の声と、録音した声は違うのでしょうか?今回はその謎について調べてみました。
☆ポイントは骨伝導と内耳
声を出す際に声帯が振動します。同時に頭蓋骨も一緒に振動することで耳の内側の部分(内耳の渦巻管と言うところです)にも伝わっていきます。これを骨伝導と言い、骨伝導によって聞こえる声は外から聞こえる空気伝導の声よりも低い周波数で聞こえてきます。そのために骨伝導によって聞こえる自分の声は客観的に聞いた自分の声よりも低い声に聞こえてくるのです。骨伝導と言う性能のよいスピーカーで自分の声を聞いているのですね。
例えばカラオケ制作で録音した自分の声を聞いた時、その声が他の人が聞いている声であって、そこで音程やリズムなどのズレがあるとうまく歌えていない、ということになります。そこで歌唱力アップのためにカラオケ制作で自分の歌声を知る、ということからレッスンを始める人もいるそうです。
みなさんも一度客観的に自分の声を聞いてみてはいかがでしょうか?思っていたよりも高く聞こえて少し恥ずかしい気持ちになるかも知れませんね(笑)