こんにちは、gold です。


今日は、「金」の話をしたいと思います。

「かね」ではなく、「きん」です。


「金」には、魔力があります。

こういう事を書くと、アレな人だと思われるかもしれませんが、本当です。

ちょっと見て下さい。こんな感じです。


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これは、田中貴金属で購入した 100g の金塊(インゴット)です。

大きさは 約 4 x 2cm 位ですが、手に取ってみると、何とも言えない重み

があります。まあ、重さは当然 100g なのですが。

お金にしたって、普段は銀行口座に入っているわけですし、例え 100万円を

口座から下ろして、手に取ってみても、あー札束だ、ってくらいで、その

価値というものは実感として今いち測れません。でも、実物資産(タンジブル・

アセットと言います)ってのは、手に取ってみてその価値が測れる(気がする)、

そこが魅力なんだと思います。



金の値段ってどれくらいするか、知ってますか。

先ほど出てきた田中貴金属さんの価格を参考にしますと、


 地金価格  \3,610 (1g) [2010年07月09日 16:00]


という感じです。

意外と高いんだなと思いませんか?

だから今、「金を買い取ります!」って業者が多いんですね。5年前と比べて、

金の価格は倍以上にも上がってます。昔買った(買ってもらった)金のアクセサリー

なんかが、いま思ったより良い値段で売れる、なんてことも多いみたいです。



で、ようやく本題に入ります。

今、世界的に金の価格が高騰しております。

それには様々な要因がありますが、大ざっぱに言うと下記のとおりです。


(1) 欧州をはじめとした信用不安が収まらないため、安全資産として金が
  
  買われ続けている

(2) 中国・インドをはじめとした新興国の台頭により、金の需要が上がり

  続けている


このうち、(1) 安全資産としての金、というものについて、もう少し

説明します。


金を持つことのメリットは、主に2点です。


(1) 信用リスクが無い = その価値がゼロになることは無い

 株式や証券であれば、その発行元がどんなに巨大でも(例え国家でも)、倒産

 するリスクは常に存在します。しかし金は、「モノ」でありながら「世界に

 通用するおカネ」として普遍的な価値を持っています。主要国政府の中央銀行

 (日本の場合は日本銀行)も、支払い準備金として大量の金を保有しています。


(2) 換金性が高い

 世界中のどこの国でも、換金可能。先進国であれば数日で。

 投資の世界では、「流動性」というものが重視される1つのポイントです。

 これは、「いかに簡単に換金できるか」という事です。

 例えば不動産であれば、買い手が見つからない、手続きに時間がかかる、 

 などの理由で、流動性は低いと言えます。



このうち、(1) が特に重要です。

以前から世間で言われているとおり、日本の国債残高が危険水域に達しており

ます。このままですと、そう遠くない未来に日本国債のデフォルト(不履行)

が発生し、それに連鎖して、日本円・株式・債券のトリプル安(全ての価値が下がる)

が発生する確率が高い、という意見があります。そのため、実物資産であり、価値が

一定とされている「金」を現物(証券とかではなく実物)で持っておこう、という

考えの人が静かに増え続けています。


もうちょっと説明すると、日本国債とは、日本国の借金です。


2010年度の一般会計が過去最大の92兆2,992億円。

新国債発行額は 44兆3,030億円。

歳入(税収)は、37兆3,960億円。


なんと、この2010年度予算は、新規国債発行額(借金)が税収(収入)を上回る

という、史上初の異常事態!

そして、国の借金は色々なデータがありますが、どれも 約800兆円から国・地方

合わせてすでに 1,100兆円 を越えるものまであります。

返せないですね、これは。最近、多くの金融機関で「個人向け国債」なるものを

勧めてきますが、あれだって今までずっと国債を買い支えてきた金融機関が、

「もうこれ以上はムリポ」という事で、じゃあ個人に売るしかないか、という

流れです。国民をだまして、返すあてのない借金を国と金融機関がぐるになって

国民から巻き上げている、という事です。


で、国債(借金)を買ってくれる人や組織を日本政府が入札で「募集」するわけ

なんですが、想定していた額に届かなかった場合、つまり国債が売れ残ってしまった

場合、「未達(みたつ」となります。これは大変な事です。つまり、日本国債にそこ

までの価値が無かった、という評価をされたという事です。これが起きると、長期

金利が上昇します。なぜ上昇するかというと、金利はいわば信用力のようなもの

だからです。例えば、米ドルよりもオーストラリアドルの方が金利が高いのは、

オーストラリアドルの方が信用力が低い、つまり、乱高下したり潰れたりする

リスクがアメリカよりも高いため、金利が高くないと、「持っているのが割に

合わないな」と思われるためです。リスクが高い分、リターン(この場合は金利)

を求められます。


で、日本国債の金利が少しでも上がると、大変なことになります。仮に、2010年度

の債務(借金)862兆円に対して金利が上昇した場合、あと4%程度上昇して5%

となったとすると、その利払いだけで、今年度の税収分(約37兆円)が吹っ飛びます。

もう、予算はガッタガタ。



で、もう借金がいよいよ返せないとなるとどうするかと言えば、「ハイパーインフレ」

を起こすしかないな、という事になります。インフレ、物価が上がっていく状態ですが、

例えばタクシー初乗り料金が1億になるくらいに物価を上げれば、約1,000兆円という

借金の額面なんて、問題ではなくなります。


ハイパーインフレの状態になると、例え現在 1,000万円の預金があったとしても、

物価が上がってしまうことにより、リンゴ1個も変えない程度の価値になってしまいます。


だから、現金で持っているのは、このままでは危険なのです。

では、株式や債券、不動産はどうなのかというと、これもハイパーインフレの際、一緒に

値上がりしていくので、現金よりはマシです。ただし、物価の値上がりに比べて、株式や

不動産の値上がりのスピードはだいぶ遅いため、どうしたって、後手に回ります。また、

ハイパーインフレになった事により、様々な要因で価格が乱高下することが考えられます。

これは、ロシアやアルゼンチンなどで実際に確認された事です。



という事で、日本破綻に備えて、「金」を持っておく!というのが、資産防衛における

1つの手段です。「金」そのものの価値は不変ですので、価格の上下はあっても価値は

なくならず、ハイパーインフレ時においてもその時々においてそれなりの値段が付くため、

その都度、価値に見合った換金ができます。



・・・というのが、理屈の上で「金」を持っていたほうがよい、という話なのですが、

私はやはり、冒頭に書いたように、「金の魔力」を体験してみることをお勧めします。

こんな100g 程度の小さな金塊でも、輝きが違います。存在感があります。なぜ人々が

歴史上、世界各地で金を産出し、そして奪い合ったのか、それがわかる気がするからです。



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長くなりましたが、今日はこのへんで。