生まれた時から決まっていた
誰にも愛されず誰も愛さず死んでゆくと
それが「寂しい」ことだと知らずに
疎ましい手を払い除け続けて
誰も居なくなったこの場所で
自分が誰かさえ判らなくなってた
「もう今更遅いよな…」
こんな奴のこと誰が憶えてる?
僕が消えて悲しむ人も喜ぶ人も誰も居ない
…嗚呼なんて下らない映画だ、
最後まで観るだけの価値もない
エンドロールまで待てやしないから
途中退席は免れない
誰の所為かと言われれば
「僕じゃないことだけは確かです」
イマを創った無数の選択が
総て不正解だったなんて笑えない冗談
結末に辿り着けずに朽ちて逝く哀と悔い
「再入場禁止です、お帰りください」
…ちょっと運が悪かっただけ
ほら、やっぱり一番自分が可愛い
これは「変えられなかった現実」だと
不甲斐ない腕が何度も傷付ける
何も感じない躰と乾き切った瞳
痛みも悲しみも何処に置いてきた?
きっと…生まれた時から決まっていた
気まぐれな神様が僕から愛を遠ざけた
それを「宿命」だとかこじつけて
愛から離れていったのは誰?
ずっと…そこら中に在ったんだよ
払い除けたあの手もあの手もあの手も
でももう遅いから幕を引こう
次は離れていったりしないでいよう
暫し暗転ー、幕が上がったら
真っさらな自分で泣き喚こう
きっと…生まれた時から決まっている
本当は誰かに愛されたい誰かを愛したい
そんなエゴを抱えた心臓が
今日も何処かで脈打ち始める
「どうか嫌わないで」
愛が僕を呼んだ気がした







