ワーママだったけど、乳がん治療中

ワーママだったけど、乳がん治療中

自然妊娠で、46歳と11か月で高齢出産し、旦那、息子をほったらかしにして海外出張に行っていたら、コロナでStay in Japan . そんな時、61歳で乳がん発覚、
ステージ2A、ホルモン受容体陽性、Ki67は50%、悪性度2.

ホルモン治療10年って長すぎ!

ハワイといえば、青い空とどこまでも続くオーシャン。

ホテルの部屋ももちろんオーシャンビュー。


けれど、心の奥では「再発」という言葉がふと影を落とし、

澄んだ青よりも、ミッシェルズから見たオレンジ色のサンセットのほうが、

今の私にはしっくりと馴染んだ。


サンセット


最初にミッシェルズを訪れたのは1990年10月。

姉のように慕っていた韓国人のスーサンに、

朝食へと連れて行ってもらったのが最初だった。

エッグベネディクトを口にした瞬間の感動——

今でもはっきり覚えている。


次に訪れたのはその年の12月。

ルームメイトのエミリーのおごりで、

「ドレスコードがあるから」と言われ、めいっぱいのおしゃれをして出かけた。

何を食べたかは思い出せないけれど、

当時はまだ、“美味しい”の基準も、“名物”の意味も知らなかった。


ロブスタービスクス


今は違う。

この仕事を通して、日本でも世界でも、

数々の名店で食事をする機会をいただいた。

どこのレストランに行くにも。事前にしっかりとリサーチして臨む。


ロブスタービスク、

そしてシーザーサラダは、やはり絶品。

私は肉料理よりも、やはりブイヤベースが好き。


ブイヤベースの写真がないのが、ただひとつの心残り。

でも、あのサンセットが、

何よりも鮮やかに焼き付いている。