玄関の前に立った彼女はチラリと腕時計を見て呟いた。
でもは久しぶりに訪ねる翔の部屋は、きっと部屋は散らかっているだろう。早く来た分、ざっと片付けてあげようかな。
そう思った彼女は預かってる鍵で玄関のドアを開けると部屋の中に入って行った。
?
所が、予想とは違って……。
ーなんか、綺麗じゃない?
前に来た時には雑誌やら本や新聞等が雑然とテーブルはおろか、床にまで積まれてたのに。
なのに今日は。一冊の本も見当たらない。
すっきりと片付いてるリビングに手持ちぶたさになった彼女は何の気なしに、少し開いてた寝室のドアから中を覗いて見てしまった。
!!!
ドサッ。
衝撃の光景に驚いた彼女は持っていたコンビニの袋を落とした。
ベットに仲良く2つの頭部が並んで寝てる。
☆☆☆☆☆
S-side
「もお、びっくりしたわよ!ちょっと覗いたら、ベットに頭2つ並んでて。熱愛スクープ目撃しちゃったと思ったわ‼」
朝っぱらから、テンション高いうちのハハオヤ。並んで座る俺とニノを交互に見ながら、捲し立ててくる。
まさに熱愛スクープ目撃しちゃってるんだけどね
「そういうこともあるかもしれないんだから、いきなり来んなよ」
「いきなりじゃないわよ、今日仕事前に寄るって連絡しておいたじゃない⁉」
「えっ?」
「やだ、忘れてるの?いとこの結婚式、出られないから、メッセージだけでも送るってアナタがいいだしたんでしょう。それを録りに今朝寄るって事になってたと思うけど?」
「ああっ‼そうだった!すっかり忘れてた…。」
「もう、しっかりしてよ。これ食べたら録るわよ」
コンビニの袋からババッとパンを取り出す、ハハオヤ。
「二宮君も食べて?ごめんなさいね。騒がしくて」
「いえ、僕の方こそ驚かせちゃったみたいで」
「ふふ、よく来るの?」
「たまに。昨日は翔さんの家で飲もうって事になってて。飲んだら帰るの面倒になって泊まらせてもらったんです」
「そうなの。道理で部屋綺麗になってると思ったわ。二宮君が来るから片付いてたんでしょ?」
ーいや、片付けてくれたの二宮君だから。
「そうなんですか?片付けできるようになったかと思ってましたよ」
ニノがしれっとした顔で答える。
ーその気持ちはあったんだよ?只ニノが来るまでに片付けが終わらなかっただけで。
「相変わらず酷いのよ。本やら雑誌やら床に散乱してて!」
「相変わらずなんだ!そういえば、昔遊びに行った時も散らかってましたね」
「そうでしょう!本当昔から片付けられない子なのよ…」
ーなんかいいな。こういうの。なんて言っていいのか、解んないけど。
ニノとうちの母親が仲睦まじく話してる光景。
☆☆☆☆☆
限定記事に煮詰まりまして、櫻宮家の第2部を始めることにしました。
ちょっと意味深にしたかったんですが、えっ?翔さんの部屋に訪ねる女性って誰?を狙いましたが、大したことなくて申し訳ないです
取り合えず、磁石の日に。