最近ママが山本文緒さんの『無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記』を2回読んだって言ったのが珍しく気になったのでその人の本を買おうと1冊文庫本を買って読んでみたら思いのほか相性がよくて追加で3,4冊買い足した。そして今表題の長編「時点しながら公転する」を読み終えた。都はアパレルショップに努める32歳で金銭的には頼りない料理人の貫一と付き合っていて、自分の望みが何なのか理解するのに時間がかかる性格故悩んだり傷ついたりしながら34歳で多分貫一と結婚する。主人公に感情移入しやすかったのは独身で自分と歳が近いのもあるだろうが悩み方がとても自然というか正直だと思ったのがある。そして周りにいる人間たちもそれぞれとれもリアルで、話のはじめと終わりで状況が何か劇的に変わっているかというとそんなことはない。母親の更年期障害は少しづつ回復を見せるが、父親も身体を悪くするし、貫一は働き始めるも大した給料ではないし専業主夫になるので週3くらいしか働かない。娘は父親の方になつくしベトナムに嫁ぎに行く。始まりのシーンは都でなく都の娘のシーンだったのだなと気づくのは本当に最後の方だった。そのシーンは2040年のもので今からそう遠くない未来だ。ちょうど50歳かな。うわ、大病でもしないかぎりバリバリ生きとるやんけ。その年まで一人なんだろうか。わからん。結婚したいのかもわからん。都と一緒。自分の欲望に疎い。私にも歯に衣着せぬ友人が2人いてくれればいいのになー。なんて。3人に1人が65歳以上の高齢化社会でエリート以外は国内に碌な仕事がないので若い人はほとんど海外で働く時代らしい。最近Twitterで海外で週3,4日普通の時間働いて(ブルーベリー摘み)1月50万とかいうニュースがあったし、その傾向は否応なしに今後増えるのだろう。SFの話ではないのだ。ベトナムって何語?・・・・ベトナム語らしい。英語は観光地と若い子の一部は使えるらしい。外国語はやはり身につけた方がいい教養ナンバー1だなあとしみじみ。ただいざ時間があるとダラダラしてしまうんだけど。都を見ていいなと思ったのは広島に大雨被害地にボランティアに行くシーン。被害地の1日とトラブル、人との交流の末自分が誰を望んでいるのかはっきり自覚して貫一の働いてる寿司屋に会いに行くシーンで本編は一旦終わる。(最後は娘の結婚式のシーン)この本は結局何を伝えたかったのかという問いはあまり好きではないけどあえて書く。なんか書いちゃうとありきたりなものでこの本の良さが褪せてしまう気もするけど。
考えて解決する悩みは少ない。行動して、話し合って、今まで自分が目をそらしてきたことに目を向けて、少し不幸だろうが幸せになるように生きていくしかない、ってところだろうか。誰かの意見も聞いてみたい。さて、そんなことを日曜の会社で書いている私はさあ、どうする?
