不易流行と言えば松尾芭蕉。

 

 そのような膠景と言うべきかとの認識が表題の含意である!

 

 児童向けの絵本等でも知られている、加古里子(かこさとし)、里子とは中村草田男によって与えらえた俳名である。

 

     萬緑の中や吾子の齒生え初むる    草田男

 

 

 

彼に関心を持ったのは、14歳頃を対象に書かれた「科学者の目」に触れてからである。

 

 

⑤ 「悲しみと運命に耐えぬいた目」トーマス・グレアム

 

 その最後に紹介された数行を転載しておく。

 

 トーマス・グレアム(1805-1869) イギリスの化学者。グラスゴウに生まれた。グラスゴウ大学、エジンバラ大学に学び、1830年エジンバラ大学教授、1837年ロンドン大学教授となった。1841年ロンドン化学会を創立し、のち造幣局長官になった。

 

 少し補足しておく。

造幣局長官とはニュートンも務めたことでも知られているが、そればかりではなく彼が問いかけた疑問31への回答者と見做してよいのだから、名実ともにニュートニアンである。

彼の業績で最も広く知られているのは「コロイド」膠質と訳されているが、忘れてはならない大切な仕事は「グレアムの法則」として知られている拡散・浸透の研究である。

 

コロイドとは物理化学的な境界領域で、極めて普遍性が高い。あのプリンキピアを補完するものと理解されるだろう。

 

 科学的な『奥の細道』をそこに見ることとなるのか!

それが楽しみで自問自答する忘備録の様なものとなるのだろう?