またもやARMS。まなぶところが多いまんがだ。

圧倒的な強さをほこるミュータント コウ・カルナギ。ARMSを持つ高槻たちも一時完全に敗北を喫する。
敗北に責任を感じ、新宮隼人はひとり仲間から離れるがウィンドとなのる凄腕の傭兵と出会い、水の心を学ぶ。
自信を取り戻し仲間のところへ戻った隼人は水の心でみごとコウ・カルナギを撃破する。
隼人が水の心で奮闘しているころ、ひとりバーでグラスを傾けるウィンド。
カップに注げばカップの形に・・・
ケトルに注げばケトルの形に・・・
状況に合わせていかなる姿にも変わる”水”
あらゆる物を映し、あらゆる物を呑み込む
されど常にその本質は変わる事はない
それが水だよ、隼人君
つまり、怒りからも憎しみからも解き放たれた
”心の自由”という事だ!!

怒ったり、恨んだり、恐れたり、人は弱いからいろんな気持ちに心が揺らぐことがある。
本当の強さは心の強さだと感じる。
スターウォーズのフォースの教えなんかにも通じるなあと思ったりする。
武道まんがにも同じ境地について書かれていることばをみかけることが多いので(また紹介しますが)、武道を修行する本当の理由って心の強さ、心の自由が目的なんだなあって思ったりしてしまう。

ARMSでは、生身の人間がサイボーグをいなしたりするシーンが描かれている。ARMSをもった少年たちも、ARMSに頼ることなく、自分の人間としての強さで運命を切り開いていく。
人間って強いんだ、というのがこのまんがのひとつのテーマで、その強さの理由が、先日紹介した”意志”であり、この水のこころによる”心の自由”なんだと思う。

出展: ARMS 12 No 7 自由 P123  著)皆川亮二(原案協力 七月鏡一)

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