太平洋から来ると、渤海の一番奥で、上海からは赤い線の通りに行って761海里(約1,409㎞)、だいたい2日半かかる距離。
上海の客船ターミナルを過ぎて、しばらく行った下流に造船所がありました。
作っているのは071型1万トン級水陸両用揚陸艦。
後ろが開くようになっているので、ここから水陸両用車両が出てきて島に上陸するのでしょうか。
https://ameblo.jp/a815k1/entry-11318869061.html?frm=theme
以前アップした通り、今から12年前の2006年、尖閣諸島には日本の海上保安庁の船しかいませんでした。
今、考えると実にのどかな時代です。
それが、船長になって2015年に通った際には、
https://ameblo.jp/a815k1/entry-12137314736.html?frm=theme
このように中国はやりたい放題です。
しばらく進んでいると、電子海図に他船からの火災警報が入りました。
位置を調べると、これから進む先なので、水先人さんに情報を伝えたのですが「大丈夫ですよ」とのんびりしたもの。
「おいおい大丈夫かよ」と思ったのですが、警報を発した船は何事もなく普通に荷役をしています。
その後も「SOS」とか「MAYDAY」とか、助けてくれとか色々な非常警報が入ってきて、どうやらいたずらだか誤報だかというのが分かりました。
しかし、こんな紛らわしいいたずらは、止めてほしい。
行きに、日本びいきの若い人と乗り合わせましたが、帰りの一人も「どこに住んでいるのだ」、「俺はそこに去年行った」とか「明日から沖縄に行く」などと嬉しそうに話すので、一体どれだけの中国人が日本に来ているのかと、少し恐ろしくなった。
8時40分に上海を出て、行きより早い12時25分揚子江に戻ってくる。
積み過ぎでしょうか?
中国おそるべし。
その後、水先人たちは「河口の交差部に注意しろ」と言って下りていきました。
左から来た船は、すべて揚子江に入っていくので問題ありませんでしたが、右から来た船がかなり近くなりそうだったので、速度を落とし、さらに右に少し舵を切って安全な距離を取って航過させました。
他に動いている船が無くなったので、これからのんびりと晩酌です!