1プリン

2014年9月30日 インドネシア、ボルネオ島南部のムアラサツイと言うところで石炭を満載し、インドに向けて出港!
コックさんの作ったカステラがおいしい。

2オールドパー

マレーシアで取ったウイスキー、オールドパーもいい感じ。

3デッキがきれいに

デッキも流して、すっきりきれいになったが、石炭を積んだ貨物倉の温度が異常に上昇し始めた。
一部60度以上になっていて、一酸化炭素の値も上がっている。
これは、間違いなく倉内火災の前兆だ。
普通の石炭輸送の場合、出港後24時間は、貨物倉のベンチレーターを開け放すのだが、すぐに完全閉鎖を指示。
密閉状態にして酸欠にし、これ以上燃えないようにする。

5機関室から

特に機関室に隣接した、7番貨物倉と、2番の温度が高いようだ。
7番は、機関室よりレーザー温度計で測る。
なんと62度!
これ以上上がると、船体に悪影響が出る可能性が。
また、揚げ地でふたを開けた瞬間、爆発的な火災につながることも考えられる。

4温度測定GUN

これがレーザー温度計。

6特定地点

常に一定なポイントで温度計測ができるよう、機関室にマーキングをし、2時間おきに測る。
さらに、管理会社、運航会社等と密に連絡を取り、本船の状態を伝える。

7温度を測る操舵手

普通の貨物倉の温度は、操舵手が設置された温度計を読んで測る。
出港後2日経って、少し下がったようだ。

8ここの温度が高い

2番貨物倉の温度も60度以上ある。

9手で触ってもわかる


手で触っても、わかるくらいに暑い。

このあと、シンガポール海峡通過中に、水先人を乗せる船が横に3隻広がって走っていて、真ん中の船の右を追い越そうと思い右に舵を切ったのだが、舵が効かない!
どんどん前の船の船尾灯との距離が縮まっていく。
海底の地形が、複雑な場合、荷物を満載した船は舵が効かなくなる事がある、と話には聞いた事があったが、いざ自分がなるとパニックに。
「キャプテン!面舵(右舵)効きません!」と悲痛な声で訴える二等航海士。

しかし、効かない舵をいつまでも切っていてもしょうがない。
反対から来る船が無い事を確認して「取り舵(左舵)一杯」の指示を操舵手に出し、続いて管制官に反対レーンに出る旨無線で通報。
10秒、20秒、恐ろしく長い時間が経過した後、ようやく船が左に動き出し、なんとか前の船を避ける事が出来た。
しばらく、膝ががくがくと笑っている。

10月例消火訓練

マラッカ海峡を抜けてから、月例の消火訓練。
「本当に火事になるかもしれんぞ」と言ったら、かなり真剣にやってくれた。

11まじで逃げるかもしれんぞ

避難訓練も「マジで逃げなきゃならんかもしれんぞ」と言うと、普段はのんびりしているフィリピン人も、真面目に訓練に打ち込む。

12慌ててもしょうがない

まぁ、あんまり慌ててもしかたないから、訓練が終わったらバーベキューでもして盛り上がろう!

13揺れ出した

と、おもったらサイクロンが発生したようだ。

14ひどい航海だ

天気図には載っていないのに、風が強まり出した。
ひどい航海になったのに、自分がのんびり構えているからか、船内はゆったりとリラックスモードなのであった。