２０１４年８月３１日朝８時２０分、船はマレーシアのバタワースに到着。
入港作業中に、前のロープが岸壁との間に挟まってしまったり、錨に引っかかったりして、新しい一等航海士は暑い中苦労したようだが、なんとか無事に入港作業終了。
税関や入国管理官による入港手続きもスムースに終わり、夕方来客がもう無いようなので、一人でふらっと上陸。
バタワースの向かいが、観光地で有名なペナン島だ。
浅い為、かなり沖まで桟橋が伸びている。
運動不足気味だったので、フェリー埠頭まで８キロほどの道のりを歩く事に。
インドではよく見かけた、ヒンドゥ教の寺院。
黄金色できれい。
マレーシアは、イスラム教６０％、仏教２０％、キリスト教９％、ヒンドゥ教６％、儒教道教１％と多彩な宗教で成り立っている（外務省マレーシア基礎データより）。
途中猫を見つけて写真を撮ったり、道を間違えたりしながら、なんとかフェリーターミナルに到着。
チケットは、日本円で４０円とすごく安い。
しかも、帰りにわかったのだが、往復４０円であった。
島から帰って来たフェリーと、行き違いに出港。
ここが、ジョージタウン中心地。
イギリス統治時代の、コロニアル様式で作られた建物が並ぶ。
さすが世界遺産、美しい。
古くから、中華系住民も住んでいるとのことで、それらしい寺院もある。
ここは市民ホール。
治安が心配で、クレジットカードを持ってこなかったのだが、日曜日の夕方という事もあって両替はどこも閉まっていた。
ようやくホテルのロビーで、若いあんちゃんが「レートがわからないから本当は駄目なんだけど」と言いつつも、２００米ドルを６００リンギットに代えてくれた。
現金が手に入ったので、早速近くのパブへ入る。
地元で醸造したという、カールスバーグを飲んだのだが、両替を探してふらふら歩きまわって喉が渇いていたので、とてもおいしかった。
一気に飲んでしまい、写真が無い（笑）。
写真は、つまみに頼んだ、エビフライ、ムール貝、スパゲティ。
これもおいしかった。
世界各地のビールがあった。
これはフランスビール。
これは、南アフリカビール。
ここは、マラッカ海峡の西口。
ここの沖を通過して、フランスに行った事も、南アフリカに行った事もあった。
三等航海士で大変なこともあったなぁ、自動車運搬船で帯状疱疹になってしまい、薬を飲みながら航海したこともあったなぁ、なんとか船長になったんだから頑張ろう！
などと、色々な思いが頭をよぎる。
中華系の住民が、パーティーをしていたが、やがてその中の一人の青年が、女性に告白をしたらしい。
わっと盛り上がって、その女性が照れながらOKという仕種をしていた。
若い２人に幸あれ！
気分良く酔って、ふらふらと古い市街を歩く。
ここは昔の税関庁舎。
帰りのフェリーより、見た夜景。
さすが「東洋の真珠」といわれる街だ。