2013年1月27日、五島列島の福江島沖を通過。
ロスアンジェルスに着く一ヶ月後まで、携帯での電話が出来ないので、家に電話。
衛星電話は使えるが、1秒近い間があるのでやっぱり携帯の方が話しやすい。
26日23時に出港し、その直後の朝4時から当直をとっていたのでさすがに眠かったが、昼寝をして大分回復したので、デッキに出てゴルフの練習をする。
プラスチックボールに、ひもをつけて打つが、強い風と船体の動揺があるので、なかなか難しい。
甲板部の作業は、アメリカでの厳しい本船搭載クレーンのチェックに備えた整備作業。
滑車の分解、清掃。
30トンまで耐えられるクレーンなので、大きなハンマーで若い乗組員が叩きまくりようやく分解できる。
どうしても外れない部品は、機関部に頼んで焼いてもらったりして外す。
1月30日、八丈島から460キロ南東の海上で、朝の点検をしていた甲板員が「1番貨物倉の荷物が動いている」という。
早速降りてみると、貨物を固定した材木が折れていて、貨物が船体の揺れに合わせて左右に動いている。
これは、いけないとキャプテンに報告し、増し締め作業を行う事に。
ゆるんだワイヤーの増し締め作業。
この作業中に、横波を食らい貨物が動き出すと手が付けられなくなる。
動いた貨物が船内で暴れ出し、外板を突き破ったりすることもある。
そうなると、会社の信用は丸つぶれだ。
そのため、動揺の最も少なくなる針路に変針する。