現在の外航船では、6か月から9か月の乗船勤務と、その半分くらいの期間の陸上休暇、そして特に期間の定められていない陸上勤務を過ごすというのが一つのパターンです。
本船の場合、2010年の1月に進水して、何名かは交代していたのですが、イタリアに到着した時点で、かなりの乗組員が11か月を越える乗船期間となっていました。
そろそろ下船して休みたい、とその誰もが思っていました。
そして、ベネズエラでついに船長以下9名の交代が行われる、と会社からのメールが来ました。

しかし、その交代名簿の中に、自分の名前はありませんでした、残念。

1

2011年1月13日、ベネズエラ、プンタカルドンに到着。
積み荷は、ブラジル、リオグランデ向けのペトロリュームコーク。
原油を掘削して精製しているのだろうか、あたり一面に油の臭いが漂う。

2

翌14日、積み荷開始、新しい9名の乗組員乗船。
夜中突然、目の前にある製油所の煙突から、ものすごい爆音と共に炎が上がる。

3

15日朝6時、9名のクルーがうれしそうに、休暇交代のためボートで下船。
下船荷物を、雑用クレーンで下ろす。

4

夕焼けの製油所。

5

積み荷中の本船。

6

製油所の周りには何もない。
しかし、美しい海岸が広がっている。

7

1月16日、2日半に渡る、積み荷作業終了。
緊張から解放されて、ほっと一息。
貨物倉の蓋を閉鎖して、出港準備だ。