3か月弱の休暇をのんびりと過ごし、再び2か月ほど陸上勤務をして、やがて次の乗船がやってきました。
次は、なんとなく乗りたいと思っていた材木運搬船でした。

以前、国内航路の船に甲板員として乗っていた頃の一等航海士は、その昔材木運搬船に乗っていたそうです。
材木は、貨物倉内だけでなく、甲板の上にも積むのですが、昔は、もっと積め、もっと積めと言われ、言われるがままに積んでいるとバランスを崩し転覆するような事故もあったそうで、その時の甲板長が「材木船だけは乗るもんじゃないな」と言っていたのが頭にあって、逆に乗ってみたいと思っていたのでした。

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高知県須崎港にて乗船。

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見たこともない大きな機械で、船から揚げた材木をカニばさみしてトラックに積み込み、すぐ後ろにある材木加工団地に持っていく。

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キャビンはこんな感じ。

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右側の扉を入ったところが、シャワールーム。

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かなり古い船だったので、車でいうアクセル(テレグラフ)は、こんなノスタルジックな物でした。

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ニュージーランド、タウランガに入港。
キャプテンがゴルフに行くので、お供を命じられ、一緒にコースを歩いたのですが、この次からはラウンドするように命じられ、ボールを機関室に持って行って穴を開けてもらい、甲板の荷物を揚げた後練習しました。

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積み終わった状態。
甲板上の材木の固縛は自分たちで行うのですが、ワイヤーを通す滑車は一個10kg以上あり、それを持って不安定な足場の上を歩くので、とてもきつい作業でした。
雨、夜間などの悪条件が重なると、特に苦労しました。

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苦労した分、出港後は解放感に満ちて、皆明るくなりとても楽しい時を過ごすことができた。

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台湾向け航海中、パラオ島を越えたあたりで冷房が壊れた(*_*)
昼はカレーだったが、あまりの暑さに、ボートデッキで食べる。