船乗りとなって久々に正月を家で過ごし、7日に早くも乗船。

最初は豪州航路に乗る予定だったんですが、人が見つからないとのことで急きょ建造中の船に乗ることになりました。


全長183m、総トン数29,000トンのバラ積み貨物船。

人好き好きだろうけど船首の形が・・・。

 

 

船内をご案内します、と言っても建造中でちらかっててすいません。

 

 


操舵室

手前からレーダー、ECDIS(電子海図、カーナビの海上世界版)、ジャイロ(東西南北どっち向いてるか知る装置)&操舵輪(車で言うハンドル)、エンジンコントロール(アクセル)

結構シンプルです。


GMDSSラック(無線装置)。

左側がインマルサット-C(人工衛星を介してメールやFAXなどをやりとりする)、真中がDSC無線機(いわゆる無線機)、右側がNBDP(直接送りあうメールのようなもの)。

コンパクトで使いやすいです、無線は苦手ですが。


左側がインマルサット-F(人工衛星回線)のFAX、右側が気象FAX(世界中で近くの地上局からありとあらゆる気象情報を入手できる)。

前の機械は大きかったのですが、ずいぶん小さくなった。



一等航海士が昼間いる部屋。



一等航海士の寝室。

ベッドとシャワールームがあります。



機関長の昼間部屋。

暗くてすいません。



機関長の寝室。

ベッドの幅が広い!シケの時に体が転がって困る、とぼやいていた方がいました。



機関長浴室。

船長と機関長の部屋には、バスタブが付いています。

内航船に乗っていた時代は共用のお風呂があったんですが、外航に変ってからお風呂は日本に入った時温泉に行くくらいです。毎日シャワー。



二等航海士の部屋。

急に狭くなる(涙)



士官洗濯室。

2ヶ所にあります。

部員用は3個の洗濯機が一ヶ所にある。



事務所。

バラスト(荷物を積んでいない時に船の空いたスペースに海水を張って重しとする)のコントロール装置がある。


士官(航海士、機関士など)用の食堂。

縦に長い窓があり、食事をしながら海が見える。うれしい。



士官のサロン。



士官用パントリー(配膳室)

外航船の士官になると、食事は椅子に座るとボーイさんが持ってきてくれます。



ギャレー(キッチン)。船には休みが無いので20名分の食事を、365日朝昼晩と作ります。



部員さん(甲板員とか操機手など)の食堂。窓が横長で椅子が少し小さくなる。



部員用のサロン。

テレビ、DVD、ステレオは職員用と同じ。



病院というか病室。

歯が痛いというのと、喉が痛いという人が多い。

新造船で、薬がまだダンボールに入ったままなので、これから仕分けなくては。



ジム部屋、といってもまだ卓球台だけ。

やがて若手のフィリピン人乗組員がどこかで中古のトレーニングマシンを買ってくるであろう。



ミートチャンバー(肉用冷凍庫)

他に魚用冷凍庫、野菜用冷蔵庫、冷凍冷蔵する必要の無い食品を入れる倉庫があります。

だいたい1、2か月分くらいはストックしておく。



大きな外航船が3隻ぴったり並んでいるさまは、船マニアとしてはたまらない風景。