水先人として開業する前に、本部近くのアパートを借りました。

特にどこに住んだ方がいい、などの指示はなかったのですが、やはり近い方がいいかと。

 

 

梅が咲き始めましたが、新型コロナの影響で「飛鳥Ⅱ」は停泊したまま。

 

 

開業して先輩から業務に関する色々な研修を受け、最初の一か月は指導水先人に同乗してもらい「実船研修」というものを行い、その評価を踏まえて単独操船に移ります。

風が吹いてなかなか着岸させることができなかったり、手前で速力を落としすぎたりと、うまくいかないことの方が多く反省してばかりでしたが、なんとか先輩方のお墨付きをいただき、いよいよ単独での操船開始です。

 

そんなある日、千葉県の市原市にある復元された木造船を見に行きました。

 

 

市原市を流れる養老川で、大正末期ごろまで水運に使われていたそうです。

1/2の復元模型とのことですが、木造船を見るとワクワクします。

 

 

初の単独操船は、3万トンのコンテナ船の入港作業でした。

けっこう風が強く、ビビりながらもなんとか着岸させ、嬉しくなって後程自分が着けた船を車で見に行きました(笑)

 

 

その夜は、発売されたばかりのスーパードライ生ジョッキ缶で乾杯。

きれいな泡が出来て、気分的にも盛り上がりました。

 

 

しかし、仕事が無い日も結構多く、その時は自分が着けた岸壁を見に行ったり、

 

 

これから出入港を行うかもしれない岸壁などを、プラプラ散歩して回りました。

仕事があるかないか、結構直前までわからず、待機時間が長いので、なかなかつらい時間でした。

 

 

横浜、子安の船溜まり。

ここは、船宿でアルバイトをしていた二十歳前後の頃に、親方と船を見に訪れたことがあります。

 

 

ここで唯一残った江戸前型の木造船。

屋形船に改造されていますが、元は船体を横にして流し、網を引いた「手繰船」。

しかも大型の大手繰!カッコいい!