自民党、国会質疑に議事録修正を要求する異常事態に… (1) | キノコbpのブログ

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自民党が国会質疑での「戦争法案」との批判的表現に対して

議事録修正を要求する異常事態に。


自民党が国会での質疑の中での批判的な表現に対し、議事録修正と言う異例の要求が行われていた。


自民、異例の議事録修正要求、 福島氏の「戦争法案」発言 ; 朝日デジタル



反論とどまらず、議事録修正要求


問題とされたのは4月17日の参院予算委員会において、社民党の福島瑞穂議員から安倍晋三首相への質問の中での表現。


福島議員は政府が提出を目指す安全保障関連法案に対して批判的な文脈で「戦争法案」だと表現。

これに対して安倍首相は「レッテルを貼って、議論を矮小化していくことは断じて甘受できない」等と反論しましたが、それだけでは済みませんでした。


此の発言に対して自民党の岸宏一予算委員長は「不適切と認められるような言辞が有った様に思われる。(予算委)議事会で速記録を調査の上、適当な処置をとる」と発言。


其の後自民党の堀井巌子予算委理事が福島議員に直接面会し、

「戦争法案」という言葉を「戦争関連法案」あるいは「戦争に繋がる法」に修正する事を要求しました。


尚この際「鉄面皮」という表現についても修正するように求められたという事が福島議員がblogosに執筆した記事から明らかになって居ます。


福島議員は記事の中でこれまで複数回使われてきた「戦争法案」という言葉が今回に限って議事録修正と言う対応が要求されたのかについて過去の記録を詳細に引用しながら疑問を呈して居ます。


福島議員は

これまで戦争法案と言う言葉は24件使われており鉄面皮という言葉も50回ほど使われているのに何故今になって、予算委員会での発言のw修正したうえで議事録を造らなければならないのか、全く理解が出来ません、と。


1999年の審議で共産党員が周辺事態法案を戦争法案と批判をしましたが当時の小渕首相は「御党から見れば戦争法案で有ると思うが」と答弁をして居ますが修正や削除の要求はなされておりません。


政治的な心情からの表現を「不適切」


これまで国会発言を議事録から削除や修正するのは国会の権威や人権を傷つける、事実関係を誤認するなどした例が大半で有り、政治的な信条に基付いた表現を「不適切」として「議事録修正」を要求するのは極めて異例。


違った思想条件を持つ議員が国民の選挙によって選ばれて議論する国権の最高機関たる国会において、政策に真っ向からの議論が行われるのは極めて正常な事です。

野党議員が政府に対して批判を行うのも全く当り前で有り、むしろそれが無ければ存在意識がないと言われても致し方ないもの。


そうした国会での議論において「不適切」として議事録という公的な資料上で修正させようとする事は、異常事態と言うほかありません。

                     

                       (続く)