豪邸の奥様が家政婦、なんて聞いた事も有りません。 「働かないとお金が無い」、って~何でしょう?。 奥様が出て来られた勝手口周り、色々なレコードが沢山散らかって居て…、聞いたような喫茶店の看板が倒れて居ました。 「学生時代によく行った喫茶店だ」…と主人が言います。 その喫茶店のオーナーさんの家だったのですね。 ご主人は喫茶店の有る繁華街にお住まいなのか?いつも自宅には姿が無く、何処からか現れる方でした。 工事中、私達は一日中付いて居なくて~お昼過ぎには帰るのですが、 来ても仕事をしない私は、お屋敷町をブラブラしたり~。 ある日、玄関から噴水の脇を通り、石組みの階段を下り、…滝を眺めました。 大きな桜の木が上を覆い…少し暗い影を作っています。 立って居た場所でふと下を見た時…、何かその場に相応しく無い「石…」を見たのです。 明らかに据えられた物では無く、 全く異質で異様な石。 不吉で悪い予感がします。 ご主人に「この石は気持ちが悪いです」、と言いました。 ご主人は 「以前居たボーイが帰省した時に持って来た。 墓石だと言ってた、」って~。