
ニャーニャーと鳴く拾われた仔猫を見て、何か違和感を感じた。
その違和感の正体を探るために仔猫をじっくり観察してみる。

そして、すぐにその違和感の正体が分かった。それと同時に仔猫が捨てられた理由も理解した。捨てられた仔猫は、生まれつき後ろ脚が無かったのだ。
どうやら命と言うのは、10円ガムより安いらしい。

捨てられた仔猫は母に"フク"と名前がつけられた。
名前の由来は、梟に似てるからだそうだ。
こうして、フクは家の飼い猫となった。
フクを飼い始めたのだが、どうやら父はフクは長生きしないと思っていたようだ。
しかし、フクは、9年たった今でも元気に生きている。フクちゃんは、少なく考えても後6年は生きそうだ。

