何となくオシャレな雰囲気の映画かなと思っていたのですが、全く違いました。音楽を主体にした映画でありながら、どちらかといえばスポ根的な内容であり、鬼コーチのしごきと主人公のドラムに対する執念が尋常ではありません。特に、手を血まみれにしながらドラムに打ち込む主人公の様子には圧倒されました。それだけドラムに打ち込む理由も映画の中でしっかりと示してくれているので、ある程度納得できるようにはなっていると思います。また、J.K.シモンズが演じる鬼コーチっぷりが素晴らしかったです。このキャラクターを語ると非常に長くなってしまうので、ここでは割愛します。
また、主人公の父親や親戚を通して示す普通の世界と、主人公や鬼コーチが身を置くシビアな世界の対比もキャラクターの言動や照明を通して非常に上手く表されています。その対比もこの映画の魅力の一つだと思います。
音楽の世界に対して誤解を与えかねないなどの理由から非難する意見もありますが、よく練られたストーリーと非常にカッコいい演奏シーンなどから、個人的にはオススメしたい作品です。