大分県立美術館 OPAM | 私のいつも

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夫と二人暮らし。
日々の記録。


(長文です)

4月末にオープンした、大分県立美術館に行ってきました!

少し前に開館したことを知って、夫に頼んで行くことに。
すごく楽しみにしていたのですハート

Oita Prefectural Art Museum 、略して OPAM と呼ぶそうです。



すっきりとモダンな外観。



かっこいい!

私たちは実際は一階から入りましたが、
この写真↓は、二階から。

螺旋階段を上って入り、ブリッジから下を見下ろすと、こんな図になります。


ミュージアムショップ。



展示室への入り口。

巨大な卵は、マルセル・ワンダースの作品。

どこかで聞いたことある名前、と思ったら、
化粧品パッケージデザインや、家具のデザインをしている方なんだそう。



そっと押すと、ゆら~んゆら~んと揺れます。
面白い。



オープニング記念展のタイトルは、
「モダン百花繚乱」。

古今東西のモダンな絵画や工芸品が展示されていました。
場内は写真撮影禁止だったので、リーフレットの写真を。
(作品は期間により入れ替わりあり)





モンドリアン、ミロ、カンディンスキー、
モネ、ピカソ、マティス、ウォーホール、クレー・・・・・
などなどなど、
ほんっとに多様な画家の作品が、
「モダン」という切り口で集められ、展示されていました。

(入替りはありますが、リストによると、出品数は223点)

考えてみれば、普段行く美術展は、
画家個人の作品を集めたもの(例えば、『ルノワール展』など)が
多い。
それか、『印象派展』や、『○○美術館展』などがありがち。

今回は、『モダン』をテーマに、
本当にこの美術館が「集めた」ものを見せてもらっている感じが面白かった。

スタッフの方々の審美眼ももちろんだけど、
国内外の多くの美術館と交渉をされたんだろうなあ、と、
その努力とご苦労、情熱に感じ入ったというか。

見ている人も、カップルや夫婦連れ、女性のグループはもちろん、
お年寄りや小さい子どもを連れた若い家族まで、
多様な方々でした。

シーンと静かではなく、小声でさざめきがあるような感じ。
新しい美術館ができたことを喜んでいるようなお話も多く聞こえて、
なんだか私も嬉しくなりました。

素敵な展示会をありがとう、OPAM さん。

個人的には、ずっと見損ねていた藤田嗣治の裸婦画が見られて良かった。

鈍く発光しているような独特の白の色と、
細い細い筆で一気に書かれた線。

あと、シーレと、高山辰雄。
どちらも寂しい絵だけど。

この展示会の特徴は、絵画だけでなく、工芸品も展示されていること。
これも嬉しかった。

民芸運動でよく名前が出てくるバーナード・リーチの作品が見られたし、
魯山人の器にもため息が出た。

朝鮮王朝時代のものとされる大きな白い壺を見ていると、
中島誠之助さんの「いい仕事してますね~」の声が聞こえてきそう。

で、
夫に、「これ、テレビの『なんでも鑑定団』に出したら、いくらの値がつくかな?」
と、下世話な話題を振ってみた。

「鑑定や、いかに!」


そしたら夫、しばらく、じっと壺を見て、


「これは、よくできたニセモノです!」

だって。
もちろん、中島さんの、あの口調。

何にも知らんクセに~~~!
うそばっかり!

ウケる私に、

「もしも本物だったら、2000万円はくだりません」

「せっかくご先祖様が大事にされたものですから、お家でお花を飾ってお楽しみください」

だって。
誠之助さん~~笑

魯山人の器の前では、
「北大路魯山人に間違いありません!」、と言ってました。

魯山人、気に入ってたもんね。


私は、太い竹で作った小さな椅子に惹かれました。
『ふたりのイーダ』に出てきたような、
何かが宿っているような存在感のある椅子。


そして、今回のクライマックスは、長谷川等伯の松林図屏風。

いつか見てみたかった。



国宝です。
九州初上陸。

夫も、少し前の日経新聞の小説、『等伯』を愛読していたので、
これを観るのを一番楽しみにしていた。


松林図屏風、よかったです。

松林という現実の風景を描いているんだけど、抽象画のような。
心象風景のような。
モダンアートのような。

幽玄。

ひんやりした空気が流れ出るような。

息子さんを亡くした後に描かれたという事実も、
観る側に新しい解釈を与える。

(松林図屏風の展示は21日まででした。
23日からは伊藤若冲の図屏風展示が始まります。
これも見てみたかったな~)


この絵に限りませんが、
絵を前にして、心に湧き上がることをいろいろ考えること、
そして夫とそれを話すのが好き。


ちゃんとカフェスペースもありました。



吹き抜けスペースに、大きな布のオブジェ。
この下がカフェ。

二階には、レストランもありました。

カフェのテーブル。



これね、いくつか組み合わせて使えるの。

四つ組み合わせれば、お花のような形に。

デザインも可愛いし、
くぼんだ所に身体が入り込む感じが気持ちいい。

ちょうど、ウチに
小さい作業テーブルやコーヒーテーブルがいくつかあればいいな、
と思ってたので、
このテーブルが購入できないか、
インフォメーションで聞いてみましたが、
非売品とのことでした。

ぐっすん。
そりゃそーよね。

ないと言われれば、ますます欲しいわ~。

ちなみに、板茂(ばんしげる)さんという方のデザインだそうです。



ティーバッグも葉っぱの形。ハーブ

カフェの横には、なぜかプール(笑)




キャップかぶった監視員さんもいました^^



最上階には、こんなスペースもありました。



大分らしい、寄木(?)の天井。
うねってるのがすごい。

オブジェが置いてある庭?スペースの天井。

青空が見えて、マグリットの絵みたい。

美術館、大好き。
楽しかった~。

新しいうちに早速来られて、嬉しかった

絵画について詳しくもないのに、長文、駄文、すみません。
(覚え書き的にいろいろ書きました)

そして、恐ろしいことに、まだ旅行は一日目なのです。

食べたもの、乗ったものについては、またそのうち書きます~。


嫌にならないで~~~ハート   ジーッ