馬鹿野郎列伝
私が今まで出会った愛すべき馬鹿野郎を紹介し、
恐れ多くも笑って頂こうという先天的破綻ブログ。
Amebaでブログを始めよう!

馬鹿野郎列伝.6

今回の列伝は、「鋼の錬金術師」辻本氏。


彼との出会いは中学一年に遡る。


なんと彼は、我が校を主席で入学したという偉業を成し遂げた凄い人物。


それだけを聞くと、堅物のイメージを払拭できないが、心配無い。


完全なる「変態」だ。



中学一年の頃、オリエンテーションという名の旅行があり、まず彼はその旅行で皆の度肝を抜いた。


中学一年にしては、似つかわしくない立派なモノをぶら下げ風呂場へ登場した。


自分の戦闘力を知ってか知らずか、タオルなどで隠す事も無く、堂々と風呂場を闊歩する姿は大の大人が見ても雄々しい姿だ。


そんな彼を皆が「凄い、凄い」と言い始めると、


「何を話しているのだ?」


と、あたかもゲームの登場人物が語りそうな口調で返してきた時は耳を疑った。


そこで、彼のモノの大きさの事を尋ねると、


「すぐに皆も大きくなるさ、フッフッフッ・・・」


と答えてきた。






本当に主席だったのか?


ともかく、彼は中学一年には相応しくない肉体モノを持っていた。


言うのが遅れたが、「どういうトレーニングをすれば、そうなるのか?」という常人離れした肉体を彼は持つ。


まさに、鋼。


基本的に顔を除いては、鋼の肉体明晰な頭脳、そして、鉄の巨棒と、ほぼパーフェクトな素材だった。


しかし、彼は「性」という錬金術に蝕まれていった。



実は、私は彼の事をそれ程詳しくは知らない。


前回の山口氏同様、携帯のメモリーにも登録されていないし、会話もそれ程した記憶も無い。


だが、彼を語るにはその程度の関係でも十分過ぎる程だ。



彼を知る者の話だが、ある日彼からプレゼントを貰ったそうだ。


それはハード過ぎるエロ本だった。


内容は、が登場したり、道具が出て来たりと、「ノーマル」とはおよそ結びつかない内容のエロ本だったそうだ。


そして、彼は、


「私の人生の半分をくれてやる」


と誇らしげに言ったそうだ。


人生の半分?


そんな大事な物を簡単に渡して良いのか?


その前に、エロ本が「人生の半分」なのか?


男子校という聖域が、彼をどう変えてしまったのだろうか。



さらに、高校二年に修学旅行にハワイに行った時の事。


私が煙草を吸った事が発覚し、ホテルで謹慎処分を受けている頃、彼もまた違う伝説を打ち立てていた。


夜中に一目を盗んで、アダルトショップに「ゴム製の人形」を買いに行ったそうだ。


もちろん、フィギュアなどではない。


今までの内容から、その意味を考えれば難しい事ではない。


それを大事に日本に持って帰ったそうだが、ある日、それを捨てる事にしたそうだ。


理由はわからないが、新しい「彼女」を購入するからだろうか。


そして、「それ」を捨てる途中に、トラックと遭遇。


彼は、手に骨折という重症を負ってまでして、「それ」を守ったそうだ。


どうせ捨てるものを守る理由はどこを探しても見当たらないが、彼としてはその理由が会ったのだろう。


彼はそれを「愛」と呼ぶのだろうか。


余談だが、後日、その一件を彼が学校で話していると、


「頭の部分だけでも頂戴」


と言っていたのは、馬鹿野郎列伝.2でも登場した「片山氏」だ。



大学の卒業旅行では、団体と別行動し、中国人の娼婦を買って一夜を過ごしたそうだ。


帰国後、体の異常を感じ、調べてみると、しっかり性病を移されてきたそうだ。


そして、


「瞑想すれば治る」


と心配する周囲を一蹴。


さすが、鋼。


ある友人が繁華街を歩いている時、不審な人物が徘徊しているので確認してみると、彼だったそうだ。


何をしているのかを尋ねたところ、


「この辺りでムチを使う店があると聞いてきたのだが」


と返してきたという。


祖んな店は知らないと答えると、


「お前はそういう店は嫌いか・・・?フッフッフッ・・・」


と返答。


そういうアンダーグラウンドな店はこの辺りではないのでは?と、そういう店がありそうな方角を教えると、


「心の友よ」


と嬉しそうな顔を浮かべ、また闇の街へ消えていったそうだ。



そんな彼も寺の生まれ。


つまり、住職の息子。


どう考えても「破戒僧」にしかなれそうにないが、人を騙すような人間ではない。


むしろ、己の性に実に誠実で忠実な男と言える。






そのピュアな精神こそ、宗教の教えだと言うのなら、私は何も言うまい。

馬鹿野郎列伝.5

今日の馬鹿野郎列伝は、私が知る限りでの「ネットモンスター」こと山口氏の紹介だ。


ちなみに、彼の名は私の携帯のメモリーには入っていない。


そういう間柄だ。


察して欲しい。



彼もまた同じ学校だが、あまり会話をした覚えはない。


ほとんど聞いた話なので、その辺り、リアリティーが無いのが残念だが、できる限り筆を取ろう。

中学一年の頃、「西崎組」というカンパニーが存在した。


西崎組とは、西崎という男が出所のわからない金を友人欲しさにばら撒き、ゲームセンターで遊ぶグループの事だ。


出所がわからないと言ったが、どう考えても、母親のポケットマネーを盗んでいるとしか考えられないが、その辺りの背景はあまり詳しく無いので、あまり語らない様にしよう。


そして、山口氏はその西崎組の幹部と呼ばれた男。


ちなみに、西崎組は学校内で聞いて回っても100人の内10人程度しか知らない弱小組織だ。


その辺りも含めた上で進めていこう。



西崎組がどこまで継続できたのかはよく把握できていないが、どう考えても「西崎氏の金が尽きるまで」だろう。


彼らの拠点は大阪・日本橋の「ブラジル」と呼ばれるゲームセンターで、西崎氏と一度だけ行った事があるのだが、ゲームセンターに入って、無言で掌を差し出すと1000円を渡してくれるというシステム。


とんでもないシステムだが、その行動の一連を当然の様に振舞う西崎組一派に恐怖した覚えがある。


その1000円が無くなると、また無言で掌を差し出す。


すると、1000円獲得。


その手段で無ければ友人関係を築く事が出来なかった西崎氏に乾杯。


そして、それから10年近く経った今、幹部と呼ばれた山口氏と西崎氏がどういう交流を持つのかは知らない。


さて、今からは山口氏の伝説の時間だ。


山口氏は、電気街である大阪・日本橋の住人とも言える人物。


当時はまだ高価なMDを窃盗し、売値の半分の値段で学校の人間に売り、商売をしていた。


もの凄いリスクを侵しながら、商売をする覚悟は評価。


聞いて唖然としたのが、新品のパソコンを窃盗したという話。


必ず、店の入り口には盗難防止のゲートがある。


そこをどう突破したかを聞いたところ、


「さすがにゲートの上は反応しない」


という、とんでもない仮説を立て、立証してみせた。


ゲートの空いた空間にパソコンを通過すれば音はならない。


確かに、そうだ。


確かに、そうだろう。


確かに、そうだが・・・






目立つだろ?


もちろん、突破後、鬼の形相をした店員が追ってきたそうだ。


しかし、彼は日本橋の住人。


ポッと出の店員より道は詳しい。


脱兎の如く逃げ切ったそうだ。


凄まじい。



他にも、「電脳の皇帝」となった逸話がある。


「ウルティマオンライン」という、MMORPGの先駆けとも言えるネットゲームで彼は国を治めていたそうだ。


基本的に何でもできるのがMMORPGの良さであり、プレイヤー同士で殺し合いが出来るほどの自由度を誇る。


そして彼は「エミリオ」と名乗り、他のプレイヤーを瞬殺できる様になるまで鍛錬に鍛錬を重ね、そして来るべき時は来た。


とりあえず目で確認できるプレイヤーを片っ端から殺害していくという大日本帝国顔負けの虐殺を行った。


木々の間に隠れて弓矢をピュンピュン飛ばしたり、話しかける振りをして背後から不意打ち、大きな家を持つプレイヤーの家に不法侵入し暗殺・・・彼の悪の所業は続いた。


また、「洗礼」という名の虐殺は、まだ右も左も知らない新規プレイヤーにも影響し、新規プレイヤーは全て「エミリオ」の奴隷となった。


自らが総統として、軍団と法を作り、城を所有するプレイヤーに対して、戦争を申し込む程の男。


屍の上に築いた城をいくつも持っていたそうだ。


奴隷達は、総統の為に絹を織り、漁業をし、剣を作る。


完全に国家だ。


もはや、ゲーム内で設定されているボスなど足元にも及ばない程に成長した「エミリオ軍団」は、山口氏の、
「飽きた」


の一言で幕を閉じた。


「エミリオ」のデータを有したIDは、かなり高額でオークションで売り払ったという。


IDは口頭で伝える為にはいかないので、落札者と対面して、渡したそうだ。


そのデータを落札したのが、「エミリオ」に殺害を受けたプレイヤーだったとしたら、山口氏は二度と晴れた空を拝む事は無かっただろう。


最近は、合コンに足を運ぶ程の色好きになったようで、「電脳のカリスマ」と呼ばれた過去は消えかかった様に見える。


だが、合コンの女性相手に、


「俺、昔ヲタクやったで」


と堂々と言ってのけるという話を聞いた時、過去の自分を無視せず等身大で生きているのだなと、好感が持てた。


しかし、いくら「ネット」の世界とは言え、国家を築くまでに至った経緯を耳にすると、演説好きのちょび髭の顔が脳裏をよぎる。


そんな彼に一言だけ添えるとするならば・・・





どうせならヴァーチャルよりはリアルで、マインカンプを。

馬鹿野郎列伝.4

エテ公ばかりの紹介だったので、流れを変えるべく今日はニュータイプの馬鹿野郎列伝。


十川という男がいる。


実際、現在は交流がある訳でなく、中学~高校のクラスメイト、いわゆる「大自然の一部」という存在だ。


高校にもなると、400字詰めの原稿用紙を埋めることができない程の会話しかしていない。


そういう間柄だ。


出会いは中学一年、同じクラスに彼はいた。


お祭りの出店で売っているヒョットコのお面のような顔は、当時はまだ幼く、愛らしさもあった。


彼の特技は身体の柔軟さで、足を複雑に組み入れ、彼曰く、「ヨガのポーズ」というのに爆笑したのは懐かしい思い出だ。


その「ヨガのポーズ」の状態から、歩行する事ができるのに驚嘆した記憶がある。


「ヨガスルー」


といいながら歩行しているのはいいが、ヨタヨタと歩く姿が「スルー」なのかは理解に苦しむ。


まだ幼い中学一年の私はケタケタと笑い、休み時間の度に「やってくれ」と頼んでいた。


この文体だけでは、そのポーズと歩行状態を伝えきれないのは残念で仕方ないが、なんとなく想像してもらいたい。


そしてその頃、後に爆発的なヒットとなる「ポケットモンスター」がクラス中で大いに流行った。


授業中にも関わらず、通信ケーブルを繋ぎ、モンスターをトレードする生徒で溢れた。


そんな中、彼はついに「モンスターマスター」になった。


ミュウツーという隠しモンスターを出現させる裏技を編み出したのだ。


そして、ゲーム雑誌の金字塔、「ファミ通」にその裏技を投稿し、5000だか8000だかの「ガバス」を獲得していた。


ファミ通の裏技コーナーに彼の名が刻まれた時、人は彼を「神」ではなく「ガバス」と読んだ。


ゲームで思い出したが、FF8の発売日当日、彼は早朝に学校近くのコンビニでソフトが陳列するのを待っていたそうだ。


私が、登校時にコンビニの前を通りかかると、購入したソフトを見せ付けられた。


気持ちは、わからないでもない。


しかし、登校時にソフトを買おうが、下校時に買おうが、結局帰宅するまでプレイできないのであれば、いつ買おうが結果は同じなのに。


ここで、「もしかしたら売り切れになるかもと思って買ったんじゃないの?」と思案した方々。


残念ながら、彼は三ヶ月前からソフトの予約をしているので、売り切れの心配は皆無。


安心して欲しい。


きっと彼は授業中、取扱説明書を熟読していたことだろう。


さらに、強烈だったのが高校三年の時、普段行かない理系クラス(私は文系クラス)を通りかかると、何やら「ウィーーン」というモーター音が聞こえる。


不審に思い覗いてみると、至福の笑みを浮かべながら「ミニ四駆」をいじる彼を発見。


至福の笑みというよりは、ヒョットコが物凄く真剣な顔をしているといった所感だが。


近づいて様子を伺うと、


「ギアはやっぱり白より黄色、欲を言えば、あわよくば


などと熱弁している。


良く観察してみると、教室の後ろにミニ四駆用のちょっとしたサーキットが建設されていた。


「ニョホホ・・・」という彼特有の笑い方で、大事そうに凄まじい改造を施したであろうミニ四駆を抱えている。


「これじゃ大会に出れない」


彼のマシンのスペックでも大会は難しい様だ。


ちなみに、私はミニ四駆をどうこういうつもりは毛頭無い。


趣味を持つ事、大いに結構。


確かに、タミヤは何かの魔力を持っている。


確かに、私も小学生の頃夢中になった。


確かに、ダッシュ四駆郎に憧れて、少年は「エンペラー」を買う。


確かに、後続の「アバンテ」に鞍替えしたいと考える。


確かに、「エンペラーを走らす者が、アバンテはヘタレと言われ思い悩む日々がある。


だがしかし、学校に持ってきてはダメ。


改造パーツと工具が詰まった工具箱を持ってきてはダメ。


しかも、重い。


彼の普段の鞄より、重い。



さて、今回の幕を閉じるに相応しい彼の最後の伝説を紹介しよう。


時は、ミニ四駆と同じくして、高校三年。


私は、高校三年時、ほとんど学校に行かなかったので、残念ながら、これは聞いた話になるのだが、あたかも見た事のように書いてみよう。


私の通う学校はキリスト教信仰の、いわゆるミッションスクール。


なので、礼拝堂というそこそこの立派な建造物が存在する。


一週間に一回、必ず「礼拝」の時間枠があり、祈りを捧げよという時間だ。


その日のその時も、変わらずありふれた礼拝の時間を過ごしていた。


今にもドラクエのファンファーレが鳴り響きそうなパイプオルガンの音色が奏でられる中、


ズタズタになった聖書をパラパラとめくりながら、


神父なのかどうかもわからないオッサンの歌を右から左へと聞き流していた。


それはごく普通の時間だったはずだった。


だが、何かが動くのを感じ、ふと、視線を下にやると、私の足元に一筋の細いが流れている。


礼拝堂の作りは劇場や映画館と同様に、ある程度の勾配がついている。


「きっと何かの飲み物を溢したのが流れてきているのだな」と案じていると、後方から「グスン、グスン」と鼻をすする音が聞こえた。


何の事かと後方を振り返って見てみると、それはもの凄い波動でざわめきがうねりを上げた。


福本伸行の描く「ざわ・・・ざわ・・・」など比にならないくらいの波動。


混乱に近い喧騒。


程なくして、そのざわめきが止まった後、その喧騒はパイプオルガンを掻き消す程の大爆笑に変わった。


「我慢して、我慢して、我慢したんです・・・


握ったんです!


押さえたんです!


歯を食いしばったんです!!


・・・・・・けど、勝てなかったんです・・・





僕、お茶が好きで


と後々に語ったかどうかは私の知る所では無いが、胸中はそんなところだろう。


仕方が無い事ではあるとは思うが、彼にとっての礼拝は用も足せないほどの大事な時間だったのだろうか。


何とも信仰が深い事である。



以上を書き終えて、全体に目を通すと、何とも愛くるしい男ではないか。


ファニーで、キュートで、コミカルで、抱きしめてやっても良いぞ!という気にもなってきた。


そして、久しぶりに卒業アルバムを開けてみた。


・・・。


・・・・・・。



「会いたい」というよりは、「10メートルぐらいの距離から見ていたい」という欲求の方が強いのが正直な所。


でも、彼に再び会えるという機会があるのであれば会ってみたい。


どこで会うことになるかはわからないが、もし会ったら彼に聞いてみよう。






ギアは結局何色が良いのか。

馬鹿野郎列伝.3

歌舞伎町で逆ナンパをされる事は茶飯事だ。


無論、男からのナンパだが、 「ホストしませんか?」 というお決まりのフレーズ。


今では新宿の条例が変わってキャッチ行為自体が禁止なので、そういった勧誘も激減したが。


しかし、そいつは違った。


「俺と一緒にナンパしねぇ?」


と信じられない台詞を言ってきた。


そう、今回もエテ公だ。


名は山中玲央奈(レオナ)といい、スウェーデンの母親を持つハーフだ。


だが、母親ゆずりの歯並びの悪さはせっかくのクリクリした目を根こそぎ破壊させている。


レオナという女っぽい名前とは似付かず、どうしようもないほどの好色一代男。


当時彼は新宿のカリスマホストクラブ「トップダンディ」でホストをしていて、「ロナウド」というふざけた源氏名を名乗っていた。


「ってかロナウド見たこと無ぇんだけど」


ハーフが流暢に日本語を喋るとそれだけでギャグ。


「俺さぁ、イギリスにいてさぁ、服飾の学校とか行ってたんだよね」


「イギリスにいた時に名前分かんないんだけどさあ、何?モンドグロッソ?知り合いになったよ」


「MTVの司会やらねぇって話あったけど蹴っちゃったよ、俺、自由でいたいもん」


「トレスポって映画あんじゃん、あれ、俺の話だよ」


とにかく自慢しか出てこない男。


ハッタリなのか本当なのかは確かめようが無いが、歯並びの悪さを見る限り、私には嘘にしか聞こえない。


たまに呼び出されると、松田氏同様にナンパに誘われる。


ただ、山中氏の良さは、拒否すると素直に応じる。


良さというか、普通だが。 しばらく連絡を取らずで、たまに連絡があったと思えば、


「俺、セクキャバの店長になっちゃったよ、待遇良くすっから、一緒にやんねぇ?」


という就職案内だった。


即答で断った。


服飾の話になると、ダムが崩壊した様に喋りまくるが、彼の普段着を見る限り、「・・・。」となる。


ドルガバの服を着ているのは良いが、何故それを選択したのか、と聞くと、


「ドルガバに見えねぇから」


との事。


・・・。


そっか。


最近の消息は不明だが、共通の友達に彼の話をすると、


「アイツ最低、超キモい、死ねばいいのに」


と言っていた。


何をしたかを尋ねた所、やっぱり最低だっだ。


どうやらエテ公は、女の恨みは買いあさっているようだ。


あとエテ公の共通点は、男の友人が極端に少ない。


死ねばいいのに・・・か。




これだけは言われたくない。

馬鹿野郎列伝.2

黄檗の電動コケシこと片山氏が東京にやってきた。


黄檗というのは京都の地名で、彼の故郷だ。


彼は今就職活動の真っ最中で、チラ見した手帳には毎日、


どこどこに何時という予定が赤やら黒やらの文字で埋まっていた。


今回の面接は何だったかは忘れたが、とにかく就活しているのは間違い無い。

さて、この男。


ゲスの称号を欲しいままにしている訳だが、中学~高校時代は彼と共に行動するとロクな事がなかった。


カナダに語学留学という名ばかりの旅行では、


酒・タバコ禁止というクリスチャンの家庭にホームステイしているのに、初日にワインやらビールを大量購入。


だが、禁酒の家庭なのに、キッチンを漁ると、ワインのオープナーがあったのはなぜだろうか?


ノンアルコールのシャンパンを開ける為?


未だに解せん。


夜毎酒盛をしたのが、ホームステイ先の巨体の母親にバレ、即刻停学処分を喰らうハメに。


彼が酒ビンを「こんだけ飲んだったんや」とばかりに得意気に散らかしていたのが原因だ。


そもそも、酒を隠そうと言い出したのは彼の方なのに、彼からタネ明かしするような真似をするとは思ってもいなかった。


語学留学中に停学という前代未聞の珍事に、学校中の噂になった。


まさに「時の人」である。


あるのは、どうでもいい武勇伝ばかりだ。

高校ではバンドを組み、何回かライブもした。

学校で真面目な話になると必ず、


「本気でプロ目指せへん?」

という勧誘を数十回受けたが、彼からのそれらしい行動は見たことがない。


テストの時も、彼は素晴らしい。

の半透明の下敷き(マーカーが消える下敷き)を二つ重ねて、さらにその中にカンニングする為の紙を挟み、


「二つ重ねたら見えへんから、バレへん!」


と新たなカンニングの手口も披露した。


他にも、ヤンキーの原付を盗み、結局見つかり、ヤンキーに囲まれてる中、

「盗んだんはアイツや!」

と他人に罪を擦り付ける所業も果たす。


ゲス道極めたり。


ただし、結果、それもバレて痛い目に。


因果応報を体現している男だ。


何せトラブルメーカーの最先端を行く彼は、小さな紛争が絶えない。


たまの飲み会に顔を出せば、真っ白なスウェットの上下を着て、


何を言うかと思えば、


「襲われたらコレで」


とバタフライナイフをチラつかせた。


SWATと戦うつもりなのか?

しかし、久しぶりに会うと、中身は全く変わってなかった。


以前よりはしっかりした様には感じたが、


メッキが剥がれてゲスが覗き見するのは時間の問題だろう。


言いたい事、書きたいエピソードは山の如しだが、彼の笑いのセンス、独特の頭の回転の早さは目を見張るものがある。

幾度も彼のギャグに唸らされた。


特に彼が編み出した踊りは秀逸。

ここまでコケ下ろしておいて、最後はフォローするのかって?



そうでもしないと、オチないので。

馬鹿野郎列伝.1

空前絶後のエテ公である、松田と言う男がいる。


この松田氏、私を呑みに誘う度にナンパを強行しようとする凶悪な人物で、


三度の飯より女が好き言う生粋のエテ公だ。


さて、この男。


出会いは、ある劇団のオーディションで、同じ関西出身という事で妙にウマが合った。


しかし、その場ではお互いの連絡先を交換する事無く別れた為、普通ならそれきりになるはずなのだが、


偶然新宿でバッタリ再会した。


その時に言い放ったのが、


「今からヘルス行ってくるわ~」


という唖然とさせられる台詞だった。


とにかく女が好きで、風俗にクラブに夜遊びも大好きな男だ。


そんな彼は、そのオーディションに落選し、私も所属した別の養成所に私よりも一年先に入所し、


忙しい一年を送っていたようだ。


養成所は二年制だが、


一年目の終わりには人数を半分にさせられるという養成所には暗黙のルールがあり、


彼は二年目への道は閉ざされてしまった。


そして言い放ったのが、


「インドに行ってくるわ~」


と言う台詞。


インドには、全てを悟ったという仙人がいて、日本人からの観光客に神の薬草を与え、


村民にしてしまうという日本人村が存在するという。


しかも、彼はインドに到着次第、一目散にその村へ向かうと豪語していた。


絶対に帰っとこないだろうと踏んでいたら、キッカリ一年で帰ってきた。


ただし、付き合っていた彼女に新しい命を宿して。


「結婚するわ、娘の名前はヒカリちゃん、可愛いで~」


豪胆な男だ。


彼の話だと、「アムステルダムで出来た子供」だそうだ。


インドは?


そして、帰国後、ある俳優の付き人をしたらしいが、ルーズさ故に解雇され、


「やっぱりお笑いがしたい」


と言って、関西に戻り、NSCに行くそうだ。


最近連絡があり、


「難波に近くて良い住む場所ないかな~」


と言うので、私は迷わず西成を推し勧めた。



お笑いのセンスがあるかどうかは疑問だが、ナンパした女に、


「俺とやったら気持ちエエで~」


と言い放てる根性に関しては、惜しむ事の無い評価をしたい。