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「今日は、今回の長ーいメチャクチャメチャクチャ長いツアーの最終公演地ってことで、
しかも周南で俺の気持ちをみんなに伝えて、中途半端な形でインターネットで聞いて、本当はここに来ないつもりだったものが、心配な気持ちだったり本当に最後なのかって気持ちだったりで集まってくれた連中がたくさんいるんだと思うんだけど、
メンバーを静かな状態で紹介する前に、俺の気持ちを今日と明日と集まってくれたみんなにきちんと報告して、
まぁ俺は所謂芸能人みたいな人じゃないんで、取り立ててTVでどうだこうだってことはやらないけれど、みんなはみんなのなかでそれぞれで伝えられるところがあればいいなと、
今回は東京で2月からリハが始まったんだけど、これは今に始まった事ではないんだけど、年のせいもあって、耳が、結構ずっとあのー七年ぐらい前からか、右側の耳がずーっと調子が悪かったのよ。
で、レコーディングの時なんかは定位っていって左右のどちらが右左ってピタッとあってるかなんて言うのはもう自分じゃ分からない感じで、
ただ、LIVEでの俺は利き耳が左なんで、右手で、右手じゃねーと持てない、右で(マイクを)持ってこういう感じ(ハマスタチラシのイヤモニを抑える仕草)でやってた画はみんなよーく印象に残ってると思うけど、
最近、これはややっこしい話でさ、全く聞こえなくなってしまったなら簡単なんだけど、左側の耳が多分何処かのトーンだけが聞こえないんだと思うの。
英語で目が見えない人のことをblindって言うわけだけど、色が見えない人のことは、目が全く見えないんじゃなくて、色が見えない人のことをcolor blindって言うだろ、
で、
耳が聞こえない人のことをdeafって言うのは知ってんだろ。
トーンがある一定のところだけ聞けないことをtone deafって言うんだよ。
それ日本語に治すと音痴ってことなんだよw
それで、何で笑わねんだよ、今日は滑んなぁ~w」
会場笑
「あの、真面目な話だよ。ジョークじゃない、俺が25年間やって来たことを終わろうって話なんで、ジョークじゃないけど、あまりジメっとした感じではないんだよ。
あの、俺は俺なりに、本当に自分のできることを毎回毎回ツアーの度にやって来て、
多分、こんな人間がこうして皆が気にしてくれるのは、真剣にやっているところが多分響いてるから集まってるわけだと思うんだよ。」
会場が拍手しようとしたら
「あいやいやいや、ちょちょちょちょ、お静かに(ニッコリ)。
拍手すると緩くなって喋れなくなっちゃうんで。
まぁ俺は俺なりに自分の啓示っていうかプライドがあってさ、それはダウンしても必ず立つっていうの。
ダサくてもカッコ悪くてもいいからダウンしても必ず立つと。
(ここで一人しかいないステージを誰かが通ったようにキョロキョロしてた)
ずーっとダウンしても立ち上がると、と言うのを、それで立ち上がれれば無様じゃなくてそれが生き様に変わるわけだよ。
まあ、、、まぁそんな感じでやって来たんだけど。
まぁ、今回、まぁ本数も多かったけどな、50本。
この時点で50本、正直いって辛かったけど、でも自分でその、42本の本篇を、追加公演を入れて50本と。
こんな調子なのも自分でわかってたんで、うちの事務所のスタッフにも、もう今回で最後だと。
あのミツイとかテッセイくんとかもリハの時に俺がそう言ってるのを聞いてると思うんだけど、最初は冗談だと思ってたと思うけど、
9本目くらいの九州の博多でLIVEやった時に、今回のツアーが最後だとウチの、
インターネットでは俺がいきなり言ったってなってたけど、ウチのカミさんは当然一本目から知ってて、ウチの事務所の近しい人間とそれからプロモーターと、ただレコード会社の人には本当に申し訳ない事したけど、
言ってもどうなるもんでもないし、俺は辞める時にそれを解散興行みたいにテレビでプロモーション組んで最後にしようって思ってたわけじゃないから、出来るだけ最後ギリギリまで引きつけて、
最終日に、もし、自分で納得いくパフォーマンスが出来ればってことで周南で結構がんばったんだけど、まぁ、その日はもう、リハーサルの時から調子が悪くてな、
ミツイは本当にここ10年間俺のモニタリングエンジニアをやってくれて毎回毎回違う会場で音が違うのを俺の耳を助けてくれるために毎日二時間のリハーサルに付き合わせて、
表のエンジニアも毎回俺のやばいところを一生懸命HIDE(ハイド)って言うか、誤魔化してくれて、
照明は毎回俺が音がうまくいかなくても完璧に見えるように演出してくれて、
スクリーンもやってくれてる人たちも本当に始めての人たちで、俺は比較的そんな手一杯な状態だったんで感じ悪かったと思うけど、本当に毎回毎回パーフェクトな仕事(?)をしてくれて、
で、まぁ周南を迎えて、俺はその時にこれ以上無理だなと、自分で。
今日やってみて、物凄くリハで調子良かったんでこれはイケるかなと思ったらその、
転んで胸打ったり、それだけじゃなく、本番始まったら結局やっぱ耳が同じようになってしまうので、
まぁこれは、多分、、こんなこと言うとすごく不謹慎かもしんないけど人に寿命があるように、俺の寿命なのかもしれないなと。
ミュージシャンとしてのね。
本当に俺は自分なりにはやってきたと、決して自分からあのぉ、、、あ、まぁ結局そう言うことになっちゃうのか。
まぁそう言うことになっちゃったとしても皆が納得できないとしても、最初はカッコつけて若い頃から言ってた体力が続かなくなったら俺は皆にさよならすると、言ってたその形でカッコつけてそのままいなくなっちゃおうかなと思ったけど、
それではあまりにも本当にこの大したこのない男を支えてくれた、これはツアーで言ってたけど
男って言うのは己を知るものの為にだったら死すと、士は己を知る者の為に死すと、自分を信じてくれる者の為にだったら己は死ぬこともできると。
って言う気持ちで最後の、明日もあるけど、この場所に来ました。
明日も、ジメジメは絶対せずに、調子が色んところが悪くて胸も痛めてハネマンリーチだけど、思いっきり出来るだけの事はやろうと思います。
今、友達と色々プロジェクトを進めてて、その友達に対して迷惑がかかんない程度の事はクリエイティブな事もやるとは思うんだよ。
何らかの形で一曲二曲みたいな形では多分みんなのところには届くと思うけど、
とりあえず長い間、こうして支えてもらって、本当に氷室京介っていうのは多分お前らが作ってくれた、存 在って言うかね、お前らが、お前らが作った氷室京介なんだよ。
だからお前らにお返し、今日と明日でして、俺は俺で暫くちゃんと自分の今のコンディションで出来ることをしっかりと考えてやろうかなと思います。
最後にこのツアーを支えてくれたメンバーを皆に、本当に親愛なるメンバーを皆に紹介したいなと思います。
アメリカから今回も連れて来てます。
この話をしてなかったんで周南でこの話を聞いてから本当に気を使わせてちゃって、申し訳ないなと。
最高のドラマーです、on drums チャーリー•パクソン。

LAの俺の友達でここんところ新しい、最近のアルバムは全部こいつにスゴい世話になってて、
元々俺はアレンジ結構自分である程度イメージを固めて自分で色んなことやってからアレンジャーに渡すことが多いんだけど、
最近はこいつにギター一本で渡した方が俺にはない世界って言うか、口で色々説明はしてやりとりはもちろんするんだけど、新しい世界がこいつとの間では生まれて、
ボーダレスってアルバム出来たし、俺にとっては物凄く最高の出来だなと、
俺なりにこだわりっていうか気に入ってる面白いと思うのはもちろんファーストアルバムなんだけど、
一番最後のアルバムが一番俺にとっては 色々な意味でバランスが取れてて最高のアルバムだったと。
そのアルバムを6曲、アレンジ、ギター、ベース、全部本当に頼りになる仕事でやってくれました。
紹介します、on guitar YT
これから多分日本でもみんなも見ることも場面も増えてくるかも知れないんで、その時は応援してあげて欲しいなと思います。

俺にとっては本当にこのバンドの、俺は比較的どうしても相手に心を求めたいタイプなんだけど、不器用なんで誰にでも心を求めるわけじゃないんで、
でもこの人には俺は23年間ずーっと気持ちの部分で求めすぎて、まぁ彼は大変だったと思います。
このバンドの女房役です、on bass 西山史晃。

この人ももうメチャクチャ長い付き合いで、バンド時代から世話になりっぱなしの、
今回も俺の調子悪いいろいろなタイミングを一生懸命親身になって自分のプレイを、あっちいったりこっちいったりしながら一生懸命拾ってくれました。
紹介します、on guitar 本田 毅。

ちょうどこの場所でやったone night standっていう俺にとってはメチャクチャ印象に残ってるLIVEで、
そん時に一緒に初めてプレイできて以来、この人とずーっと出来るのを楽しみに、今回は本当に参加してもらえて、俺にとってはとても大事なツアーで参加してもらえて本当に感謝しています。
紹介します、on keyboad、大島俊一。

もう一人、今紹介したけど、本当に俺は今回すげー世話になりました。
最初はスケジュールでもしかしたらこの現場に来れないって言ってたんだけど、普通は紹介しないだろうけど、I LOVE YOU ミツイです。

それと、みんなには耳に馴染みのない仕事だと思うけど、マニュピレーターって仕事でそこにTESSEYってクリエーターがいます。

最後に、これもone night standの時にスゴい俺にとっては思い出に残る、印象に残る曲を、比較的一つになりやすい曲を最後に送りたいなと思います。
JEALOUSYを眠らせてって曲を。」