前回、予告?した中から、まずはこれ
「ミッション:インポッシブル フォールアウト」
1996年(!!)から始まった、ミッション:インポッシブルシリーズも早6作目。
4作目からナンバリングがなくなっていたので、もうそんなに作ってたの!?とびっくりするばかりです。
ミッション:インポッシブルシリーズを一言でいうなら、「トム・クルーズのカッコいいアクションを観るための作品」
今回も、その言葉に負けない、THEトム・クルーズのための映画感バリバリでしたねぇ。
しかも、それでいてちゃんと面白いところが、制作側+演技者としてのトムの力ってやつなんでしょうね。
本作は、前作である「ローグ・ネイション」の監督が続投、ストーリーも今までとは違って、ローグ・ネイションから地続き感が顕著な作品になってますね。
盗まれたプルトニウムコアをめぐり、前作で登場した犯罪組織「シンジケート」の生き残り、ジョン・ラークという謎の人物、闇のブローカーであるホワイト・ウィドウ、捕らえられていた「シンジケート」のボス ソロモン・レーン、女スパイ イルサ・ファウスト、そしてイーサン・ハント達IMFのメンバーが戦いを繰り広げてるわけですが・・・、かなり構造は複雑でしたね。
特に、前作でイーサン達の敵であったソロモン・レーンの再登場には、事前情報なしで観たのでびっくりしました。
捕らえられてから数年という設定なので、髭とか髪とかボッサボサなこともあって、最初は名前が出てくるまで全く気付かなかった。
だけど、この複雑さがちょっとマイナスに働いちゃったように感じました。
前作で、痛烈なリベンジを果たして捕らえたレーンの存在感は風体の変わりっぷりもあわせて、非常に効果抜群だったので、その分ジョン・ラークの動機とかが薄くなってしまったといいますか・・・。でも、そのわりにはレーンの意図が読み切れない。イーサンへの復讐なのか、破滅主義なのか、なんかモヤ~ってしちゃうんですかねぇ。
メインの悪役をサブの悪役が喰ってしまってるだけでも「う~ん」って思うとこがあるのに、少しずつ何かがちょっと残念なんだよなぁ。
あとは、今回初登場した彼が・・・印象のままであんまり裏切りがなかったのも、すこーしだけ物足りなかったかなぁ。とか、ジェレミー・レナー演じるブラントが出てこなくてちょっと寂しかったり、ラストバトルがあっさりしてた感じするし。
おもしろかったんだけど、なんかもう一声がほしかったかなぁ、ってのが初見の印象ですねぇ。
ただ、トムが骨折してでもやりきったアクションシーンや、アレック・ボールドウィン演じるIMF長官のカッコよさとか、フォールアウトの名前のごとく次々と起こる予期せぬ余波の数々には、見ていて興奮しましたねぇ。
この辺は、ミッション:インポッシブルシリーズらしい大味ってやつですよね。
ほんと、結構もういい歳だってのに、すごい俳優ですよ、トム・クルーズ。恐るべし!!