2月14日
とうとう、この日が来てしまった
あー、どうしよう
心臓から口が……
じゃなくて‼︎‼︎
口から心臓が出そう
『………よしっ』
布団から飛び出し、身支度をする
洗面台の前に立ち、鏡に映る自分を見つめる
『大丈夫、なんとかなる‼︎‼︎』
そう言い聞かせ、登坂くんにもらったヘアゴムで髪を結ぶ
『………よしっ』
本日2度目の気合いを入れ、家を出る
ーーーー
学校に着き、いちばんに向かうのは
自分の教室…ではなく、彼の教室
彼の後ろ姿を確認し、近くの女子にこえをかける
『あ、あのっ‼︎‼︎登坂くん…呼んでもらえますか?』
女「登坂くーん‼︎‼︎お呼び出しだよー‼︎」
彼が立ち上がったのを確認し、廊下に移動して待つ
ドキドキ
ドキドキ
臣「………何?」
困った顔であたしを見る彼
あー、迷惑だったかな
『…あ、あのっ』
手が震える
『あたし、登坂くんにチョコ…
臣「ごめん」
『………えっ』
臣「そーゆーの、受け取れないから」
『あっ、いや、そーゆーんじゃないの‼︎‼︎昨日、酷いことしたから…あの、その、お詫びに…』
臣「問題はそこじゃなくて!!」
『………っっ』
臣「……あっ、大きい声出してごめん」
『…………』
どうしよう
涙が出そう
ダメ、泣いちゃダメ
あたしが俯いたままでいると…
ぽんぽん
臣「ホント、ごめん」
彼が頭を撫でてくれた
優しい撫で方と、彼の手の温もりに、堪えていた涙が溢れ出す
『………ぐすっ』
ぽんぽん
臣「………あのさ、俯いたままでいいから、俺の話を聞いてくれない?」
きゅっ
返事をする代わりに、彼の服の裾を握ってみた