大相撲初場所5日目(16日、両国国技館)
綱とりを目指す大関稀勢の里は、平幕碧山に押し出しで敗れ、
序盤で痛い2敗目を喫した。
横綱白鵬は、平幕勢を豪快なすくい投げで下し、全勝をキープ。
2桁勝利での大関復帰を目指す関脇琴欧洲は平幕豊ノ島を激しく突き出し、4勝目。
平幕遠藤も平幕高安に立ち合い押し込まれたが、体をかわすと突き落として4勝目を挙げた。
関脇豪栄道が、小結栃煌山に押し出しで敗れ、初黒星となり、全勝は白鵬ただ一人となった。
これも重圧からくる硬さなのか。稀勢の里は碧山と呼吸が合わず、立ち合いを嫌った。
仕切りなおしで正面からぶつかったが、碧山の長い腕に押し戻され一気に土俵際へ。
左を差しにいったものの叶わず、力なく押し出された。
綱とり場所での序盤での2敗目に場内からも、ため息がもれた。
大関に土をつけ3勝目を挙げた碧山は
「緊張はなかった。前に前に、下から下からと思っていた。
落ち着いて(相撲が)とれた」と満足そうだった。