国際識字デー(ユネスコ)
世界には、"働かなければならない"、"学校が近くにない"などの理由で、
学校に通えない子どもが約6,700万人。
また、学校に行けずに大人になり、
文字の読み書きができない人 (非識字者)が約7億9,600万人(世界人口の5人に1人)、
そのうち約3分の2は女性です。
「国際識字デー」の始まりは、1965年9月8日から
イランで開催された"テヘラン会議"において、
パーレビー国王(当時)が、各国の軍事費1日分を
識字基金に拠出するよう提案したのがきっかけです。
この会議の後、アメリカのジョンソン大統領(当時)が米国議会において、
"テヘラン会議"を忘れないため、
また教育分野に取り組むUNESCOの識字教育への貢献に
感謝の意を表して、
9月8日を「国際識字デー」に制定するように呼びかけました。
1965年のUNESCO総会で宣言され、
1966年9月8日、初めての「国際識字デー」を迎えました。
わたしたちは、この識字問題に
「ユネスコ世界寺子屋運動」として1989年から取り組み、
20年以上の活動を実施しています。
「ユネスコ世界寺子屋運動」は、子どもたちや大人が
「学びの場=寺子屋」で読み書きや算数などを学べるように、
教育の機会を提供する運動です。
「国際識字デー」は日本ではあまり馴染みがありません。
ですが、わたしたちが支援する国々では、
地域をあげてのお祭りを実施したり、
"識字"の必要性を知る勉強会が開かれるなど、
多くの人びとが識字についての認識を新たにしています。
昨年はカンボジア・シェムリアップ州ソニコム郡にある
タヤックの寺子屋で、識字の大切さを伝える劇が上演されたり、
寺子屋で学んだ人びとの作文を展示するなどの
記念イベントを実施されています。
今年も、カンボジアやアフガニスタンで識字デー記念イベントを開催予定です。
イベントの様子は当ホームページにてご紹介します。