東アジア杯優勝のザックジャパン。 | あっくんの自由気侭ブログやねん

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海外組が見習うべき、韓国戦勝利の要因

【どこよりも早い日本代表採点】



■苦しい試合だったが、柿谷の2ゴールで勝利

 

東アジア杯の第3戦目、韓国戦。


日本はオーストラリア戦から先発11人を入れ替えて臨んだ。


つまり、初戦の中国戦とまったく同じメンバーである。


2試合を見て、新たな連携を試すのではなく、


ザッケローニ監督は初めに軸と考えたメンバーで勝ちにいった。

 

試合の流れを掴んだのは韓国。


ホームの声援に後押しされるように積極的に前からプレスを仕掛け、


日本にボールをつながせなかった。


ボールを奪ってからは縦へとシンプルにボールを運び、多くのチャンスをつる。

 

だが、先制したのは日本。


自陣でボールを奪うと青山が素早くロングフィード。


フリーになっていた柿谷がラインをよく見て飛び出し、


GKとの一対一を制して先制した。


やや押し込まれる展開だったが、1トップの柿谷を活かした形で得点を奪った。

 

対する韓国は攻撃には精度がなかった。


クロスを上げるまでは行くが、単純に蹴っているため変化がない。


日本は攻められる時間が長かったが、守りやすかったはずだ。


そんな中、唯一変化をつけたのが韓国の同点シーン。

 


サイドから崩してもいい場面で、


中央にクサビを入れるとそれを素早く切り返した。


ボールウォッチャーになってしまった日本の守り方には大いに問題はあるが、


フリーになったユン・イルロクにミドルシュートを決められた。

 


前半は1-1で終了。


後半も試合展開は変わらない。


むしろ柿谷が孤立したことで起点がつくれず、


前線に運んでは跳ね返され、日本にとって苦しい時間が続いた。


だが、それでもしっかりと守ったことで後半ロスタイムにチャンスが生まれる。

 


原口が巧みなトラップで抜け出すと、


守備の人数が足りない韓国守備陣を切り裂き、そのままシュート。


ボールはGKに弾かれるが、詰めていた柿谷が左足で流し込んだ。


結局、試合はそのまま終了。


韓国とのアウェイ決戦を制し、東アジア杯初優勝を果たした。


■勝つために奔走した選手たち

 


この試合、何より評価されるべきは、選手たちが韓国の気迫に押されず、勝利への執念を持ち続けたことだろう。韓国のホーム、相手への圧倒的な声援(日本のサポーターもかなりの数がかけつけていたが)、そして他国との対戦では見られない韓国チームの激しさ。

 加えて、ただでさえあまり良くない芝が雨でさらに悪化していた。ボールが何度もイレギュラーし、選手たちも足をとられていた。日本のパスをつなぐスタイルはやりにくかったはずだ。

 こうした逆境の中、ザックジャパンの選手たちは相手に負けじと激しく当たりに行った。自分たちのアピール出来る最後の試合ということもあっただろうが、それよりもこの試合に懸ける気持ちが感じられた。守備時に無理につなぐのではなく、セーフティーにボールを“切って”いたのはこのためだろう。

 反省点がないわけではない。韓国の同点ゴールは、ボールへの意識が強すぎたために、クサビを出した選手を簡単に離してしまった。この程度の少しの変化に耐えられないようでは、W杯で強豪とは戦えない。

 柿谷の1トップは2得点を生んだが、あまりにも孤立しすぎた。得点の場面以外ではボールは落ち着かず、遅攻でのアイデアは乏しかった。厳しいことを言えば、韓国戦のメンバーの多くは、W杯に行けないだろう。

 だが、それでも韓国戦のザックジャパンは賞賛されるべきだ。彼らはこの試合で勝利を得るために、何をすべきか共有していた。原口や工藤は、チームのために守備に奔走し、守備陣も時にカードをもらってでも相手を止めた。

 コンフェデで足りなかったのはまさにこの部分だ。ザックジャパンは強豪相手にもいいサッカーが出来る。だが、どんなにボールをつなげても勝てなければ意味がない。サッカーとは勝敗を競うスポーツだ。東アジア杯を戦った選手たちはその目的を果たした。

 日本代表は次戦以降では海外組が再び招集されるだろう。彼らは技術的には優れている。だが、Jリーグでプレーする選手たちは海外組に欠けていた部分を試合の中で示した。これからW杯へ向けての戦いの中で、“国内組”から学ぶべき点は大いにある。




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