“ドーハの悲劇”を打ち払った。サッカー日本代表は11日、
ドーハでアジア最終予選B組最終戦のイラク戦に臨み、
後半44分に岡崎がゴールを決め1―0で勝った。
すでに5大会連続の本大会出場を決めている
日本は5勝1敗2分けの勝ち点17としB組1位で全日程を終えた。
イラクは1勝4敗2分けの勝ち点5で、
あと1試合残しW杯出場の可能性がなくなった。
イラクの選手が1人退場となった後半44分、
岡崎が自らドリブルで長い距離を駆け上がり、左の遠藤へパス。
再び遠藤のパスを受け、倒れ込みながらも冷静に代表通算33点目となるゴールを決めた。
イラクは安全上の理由で国際サッカー連盟(FIFA)から
W杯予選の国内開催を認められておらず、中立地カタールの首都での開催に。
日本がドーハでイラクと対戦するのはW杯初出場を逃して
「ドーハの悲劇」と呼ばれた1993年10月以来の因縁の地で、勝利をものにした。
日本は、4日のオーストラリア戦から先発5人を変更。
1トップにFWハーフナー、出場停止のMF長谷部に代わってMF細貝が出場、
DF酒井宏、DF伊野波、MF清武が名を連ねた。
注目のトップ下にはMF香川を起用。右太腿に不安のあるMF本田は出場しなかった。
15日(日本時間16日)に開幕するコンフェデ杯をにらみ、
選手層の厚さを示したいところだったが、気温36度の暑さもあってか、
立ち上がりから動きが硬かった。押し込まれる時間帯も多く、ピンチを招いたが、
最後の最後に勝利を手繰り寄せた。