「センバツ・3回戦、済美4‐1済々黌」(30日、甲子園)
MAX152キロのエース・安楽智大投手(2年)を擁する済美と、55年ぶりの出場で初戦を突破した済々黌との対決は、息詰まる投手戦となった。
試合前に「勝利優先だけど、自己最速の153キロも出したい」と話していた安楽。初回に1死一、二塁のピンチをしのぐと、3回にも1死満塁の危機を無失点で切り抜けた。
済々黌のエース左腕・大竹耕太郎投手(3年)も球威のある直球と抜群の制球力で安定感のある投球。4回には3者連続三振を奪うなど好投した。
先制点は済美。五回2死三塁の好機をつくると、9番・町田卓大(3年)が詰まりながらも右前に運ぶ適時打を放った。
だがその裏、済々黌も3、4番の連打で2死一、二塁の好機となり、6番・平下雄盛(3年)の中前適時打で同点に追いついた。
八回に済美は2死一、二塁の場面で4番・安楽が左中間に2点適時三塁打を放った。続く5番・太田裕也主将(3年)も左中間へ適時二塁打を放ち、3点を勝ち越し。4‐1で振り切った。