「センバツ・２回戦、北照７‐０菰野」（24日、甲子園）
２年ぶりに北照が初戦（２回戦）突破。遠軽とともに、24年ぶりに北海道勢２校が初戦で勝利した。
エース左腕・大串が８安打完封。15安打で無失策と攻守にスキがなかった。大串はキレのある球で、菰野打線に的を絞らせなかった。初回は２者連続三振など三者凡退スタート。二回は２死一、二塁、三回は２死三塁と得点圏に走者を背負ったが、後続をピシャリと封じた。
１年秋から背番号１を背負うチームの大黒柱だ。試合前は「試合の入り方が大事。チームにいいリズムを持ってきたい」と意気込んでいた。スコアボードに０を並べ、味方打線に勢いをつけた。 六回には１死二、三塁と、この試合最大のピンチ。それでも平常心で球を低めに制球。凡打に打ち取り得点を許さなかった。
打線は三回に１点を挙げると、六回に一挙４点。終盤にも加点し突き放した。川上監督は「大串はランナーを出してから本来の投球ができた。冷静な子なので」と目を細めた。また「昨日の遠軽さんにずいぶん我々も刺激を受けた。（２校初戦突破は）本当にうれしい」と喜んだ。
初のセンバツ出場だった菰野は、チャンスであと一本が出なかった。
