85回選抜高校野球大会第2日
(遠軽3-0いわき海星、23日、甲子園)第1試合は
遠軽(北海道)といわき海星(福島)の21世紀枠同士の対決となったが、遠軽が完封勝ちで甲子園初勝利を挙げた。
序盤は遠軽・前田といわき海星・鈴木の両先発が好投し0-0で進んだ。均衡を破ったのは遠軽だった。六回二死一、二塁で4番の柳橋がセンターの頭上を越える三塁打で2者が生還、さらに相手の中継が乱れる間に打者走者も生還し3点を先制した。
先発の前田は打たせて取る投球、守備陣も堅守を見せて完封した。
いわき海星は先発の鈴木が緩急を駆使し好投したが中盤につかまった。打線は九回二死三塁としたが後続が倒れ、1点が遠かった。
初出場で初勝利となった遠軽の佐藤監督は「本当にうれしい。(六回の先制は)柳橋がいい当たりだった。目が慣れてきたので好球必打で、自分の好きな球が来たのでは。厳しい環境とは思っていない。できることを工夫してやるのが北海道のチームなので、勝利の報告ができてほっとしている」と語った。