「センバツ・1回戦、履正社0‐1岩国商」(22日、甲子園)
初出場の岩国商は五回、先頭の5番・横田が左翼際に落ちる三塁打で出塁、先制のチャンスを迎えた。2連続四球で1死満塁とした後、履正社の先発・東野の暴投で横田がかえり先制した。
試合前「ロースコアの展開になる」と予想していた岩国商・中内監督、このワンチャンスを得点に結びつけた横田の走塁を試合後、「思い切りよく行ってくれた」と褒めた。
履正社は1点ビハインドの七回、1死満塁のチャンスを作った。そこで代打・八田がスクイズを試みたが三塁走者が本塁封殺。続く1番・長谷川は中飛に倒れ、得点には至らなかった。
試合後、履正社の岡田監督は「高橋君はいい投手だと分かっていた。対策も練って臨んだが、それ以上にきっちり投げられてしまった」と高橋の好投を称えた。
岩国商・高橋は、結局履正社打線を散発5安打に抑えて完封。チームに1986年夏以来27年ぶりの勝利をもたらした。「攻められ続けても最後まで抑えるんだという強い気持ちで投げた。コントロールにだけは注意しました」と108球を振り返った。