来日前から話題に事欠かない。同じドミニカ出身で通訳兼ブルペン捕手のルイス氏が「近所に球の速いピッチャーがいる」と球団に紹介。今回のテストが決まったが、球団にファクスで送られてきたパスポートのコピーが不鮮明で、出迎えた球団関係者も「顔が分からない」という状態だった。
本人によれば、19歳で161キロを計測。08年に投手としてカージナルス、10年にもパドレスと契約したが、いずれも就労ビザが下りなかった。その後もメジャーの複数球団からスカウトされたが、ビザの問題で実現せず。「(犯罪など)悪いことはしてないんだけどね」と身の上を明かした。
現在は無職だが、地元の野球スクールに通い、160キロ前後をコンスタントに計測しているという。MAX163キロの“剛球伝説”が事実なら、新記録となる。謎だらけの助っ人が高木竜の救世主になるかもしれない。