史上初の3季連続優勝という夢へのスタートラインに立った大阪桐蔭の西谷浩一監督は「プレッシャーより、どこも達成したことのないことに挑戦できる喜びの方が勝っている。優勝旗を持ち帰れるように全力で挑戦したい」と話した。
昨夏は阪神入りした藤浪晋太郎投手の下、甲子園の決勝まで戦い抜いたため、新チームの結成は遅れざるを得なかった。新メンバーで臨んだ秋季近畿大会は、準決勝で報徳学園に0-8と7回コールド負け。西谷監督は「ドラフトにかかるような大黒柱のエースはいない」と認める一方で、「メンバー間の内なる競争があり、チームはガラッと変わってくる」と選手個々の伸びしろに期待する。
そのなかで同監督が偉業達成のキーマンに挙げたのが、昨年春夏甲子園の優勝メンバーで主将の森友哉捕手。甲子園で計3本塁打した強打とともに期待がかかるのは守備面だ。昨年は藤浪ら上級生から配球を学びながら女房役を務めたが「今度は捕手の腕の見せ所。森の捕手としての成長なしに勝てない。投手を引っ張ってほしい」と厚い信頼を置く。
森自身も「藤浪さんも甲子園で一躍、有名になった。自分もそれに負けないように、去年のチームの方が良かったと言われないように、結果を求めてやっていきたい」と昨年以上の大暴れを誓った。